避難所回る13歳の被災地歌手

2012年08月06日 18時00分

 震災被災地の岩手県大槌町に暮らす少女歌手・臼澤みさき(13)が、デビュー報告会で、先月25日の発売後すぐUSENリクエストチャートで1位に輝いたデビュー曲「故郷~Blue Sky Homeland~」を熱唱した。

 

 小3で民謡を習い始め、多数のコンテストで入賞した実力派だが、昨年の東日本大震災では壊滅的被害を受けた。家族は無事だったが、小学校は津波にのまれ知人を多数失った。そんな中で希望を捨てず、避難所を回り歌声で同胞を勇気づけてきた姿が、音楽関係者の目に留まった。

 

「震災後の5か月はまともに練習ができず、民謡の会のみんなで避難所を回った。自分たちだけがきれいな着物を着て歌っていいのかと気が引けたが、皆さんの喜ぶ顔に逆に励まされた」

 

 夏休みを利用し母親と先月上京し、9日まで滞在。その間テレビ5本、ラジオ13本、3つの雑誌の取材を受ける。「友人や先生たちが声援をくれたので、それを力に変えて東京でも頑張りたい。東京と岩手を行ったり来たりして、学業と両立させたい。高校は県内に進学して、大学は東京に出てきたい。今までは民謡歌手かアナウンサーになりたかったけど、これからは心に響く歌を歌える歌手になりたい」。臼澤の夢は膨らむばかりだ。