サッカーW杯が始まり、筋肉自慢の“体育会系お笑い芸人”にとってもかき入れ時だ。

「関連イベントはもちろん、企業のイベントPRでも、芸人の方がW杯ネタを振りやすい。ワイドショー的にもうれしいですね」(ワイドショー関係者)
 サッカー大好きな筋肉芸人の代表といえば、お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキー(41)だろう。高校サッカーの強豪、千葉の市立船橋高サッカー部出身で、スポーツバラエティー番組には欠かせない存在となっている。

 他にも、お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春(38)、なかやまきんに君(35)、「サバンナ」の八木真澄(39)、小島よしお(33)らも筋肉芸人として呼ばれることが多い。

 ところが、そんな筋肉芸人たちを戦々恐々とさせているのは、自称“百獣の王”ことタレントの武井壮(41)だ。

 武井は十種競技の元日本王者で、昨年の世界マスターズ陸上でも銅メダルを獲得するなど、まさにリアルアスリート。さらに、そのユニークなキャラクターも大うけしている。そんな武井に芸人たちは「本物が出てきちゃったらどうしようもねえよ…」とこぼしているそうだ。

「ジムで鍛えた筋肉は、うわべだけの筋肉。芸人たちが武井に勝てるわけがないんです。これまでオファーがあったスポーツ系イベントなどの仕事も、代理店はまず武井のブッキングを優先。そのおこぼれが回ってくるという状況なんです」(代理店関係者)

 武井“1人勝ち”の象徴だったのが12日都内で行われたW杯公式ビール・バドワイザーのPRイベントだ。武井は「サッカーはプレーしないので詳しくない」と言いながらも「オレが『日本が優勝する』と言わないでどうする!」とほえまくった。ほかの芸人たちはホゾをかんでいるに違いない。