AKB48の川栄李奈(19)と入山杏奈(18)が刃物で襲われた事件(25日)を受け、厳戒警備シフトを敷いてきたAKBサイドの対応が変わってきた。事件以降、AKBメンバーが登場するイベントでは、警備員が傍らに待機し目を光らせるなどしていたが、その態勢が徐々に緩和されつつあるのだ。


 29日に都内で行われた映画「薔薇色のブー子」(30日公開)の前夜祭舞台あいさつでは、主役を務めたHKT48の指原莉乃(21)が登場。会場には約600人の一般客が駆け付けたが、警備員はなんとゼロだった。


「警備は、入り口で手荷物検査を4人のスタッフで行ったくらいで、それ以外はしていない。AKBサイドからも要請は特になかった」と明かす関係者によれば、指原はこの日、事件に言及する予定はなかったという。


 しかし自ら壇上で「このたびはご心配をお掛けしました。川栄も入山もスタッフさんも、徐々に快方に向かっています。私もその分、元気に頑張ります!」と語った。しかも笑顔で。


「映画の内容がバラエティーで、暗い顔はそぐわない。指原さんとしても事件に負けちゃいられないという思いもあったのでは」(情報番組スタッフ)


 開催が危ぶまれていた「AKB48選抜総選挙」(6月7日)や大島優子(25)の卒業公演(同8日)も、予定通り実施することが28日に発表されている。「総選挙を中止にすれば億単位の損失が出るだろうし、何より“テロ行為”に屈してもいけない。AKBサイドとしては事態の沈静化を待って、ファンに笑顔を届けられるいつもの姿に持っていきたいはず」と前出の関係者はみている。