AKB襲撃犯の母を直撃「高校時代に人格が変わった」

2014年05月29日 08時10分

 AKB48の川栄李奈(19)と入山杏奈(18)の襲撃事件で、殺人未遂容疑で逮捕された梅田悟容疑者(24)は27日午後3時ごろ、顔を隠し、うつむきながら送検先の盛岡地検に入った。これまでの供述で無差別の殺意を持っていたとみられるが、AKB48を狙った詳しい動機や経緯の解明はこれから。そんななか、本紙は梅田容疑者の“素顔”を最も知る母親(58)を直撃した。

 この日、岩手県警の取り調べに梅田容疑者は「最近、イライラしていた。ノコギリは2人を狙ったわけではない。(川栄、入山の)名前は知らなかった。AKBなら誰でもよかった」と供述。今のところAKBファンだった可能性は低いが「CDは買ったことがある」と話しており、それを裏付けるように、捜査関係者は「部屋から握手券が同封されていたと思われるCDを押収している」と本紙に明かした。

 無差別殺人を思わせる一方で、「AKBなら」と狙いを定めている点、CDを購入し握手券を手に入れたとなると、本紙が昨報したように何かしらの“憎悪”を抱えていたと考えるのが自然だ。

 青森県内に住む梅田容疑者の母親(58)は27日、本紙の直撃に「息子は仕事をすることが生きがいで、これまで一度もお金をせびったこともなかったし、仕事でもアルバイトでもほとんど家にお金を入れてくれた。去年の12月までは交通整理の仕事していて、断っても『いい、いい』と十何万円かのほとんどを家に入れてた」という。

 ただ、「1か月前に決まりかけた仕事がダメになった。それで『もう仕事はできない』と落ち込んで、3日前には『最近、眠れない』と言っていた。自信がなくなったようで…。“誰かに認められたい”という気持ちがこんな事態を起こしてしまったのかもしれない。本当に、申し訳ありません」と語った。

 梅田容疑者が同県十和田市の中学時代に陸上部で活躍し、800メートルでは地区大会で優勝し、県大会でも2位になったのは本紙でも報じたが、当時を知る知人も「不良グループにキレたり正義感も強かったし、おとなしかったけど、他と変わらず友達も普通にいた」と語る。

 母親は「中学時代は本当に普通の子だったんですよ。でも、高校で変わってしまった。ひどいイジメにあって、1週間で『辞めたい』と漏らして…。クラスか陸上部かは分からないけど、『人間みたいじゃない』とか言われたって。『普通だったら死んでるさ』と漏らしたこともあった。その時、辞めさせればよかったけど、私も無理やり行かせたこともあって、それから話さなくなって人格が変わってしまった。学校を休みがちで、引きこもる時も。2年で中退したんです」と話した。

 中退後に自らの意思で入学した通信制高校の授業料もバイト代で支払ったという。卒業後は警備関係など仕事を転々としたが、母親は無断欠勤など仕事上のトラブルを把握したことは一度もないという。

 梅田容疑者には1つ上の姉がいるが母親は「同じ高校だったので、イジメについて姉は先生に言ったみたいだけど、『おまえが何とかしろ』と言われたと。『先生は見て見ぬふりをしている。(イジメは)部活のやつらだ』と言っていたんです」と当時を振り返る。

 梅田容疑者の“変貌”は高校時代のイジメと生きがいの仕事での挫折があったと思われるが、だからといって今回の凶行は、決して許されるものではない。

 また、いまだ多くの謎が残るAKB48を狙った理由については母親も「本当に分からないんです」と首をかしげ、何度も「申し訳ありません」と謝罪した。

 梅田容疑者は凶器にしたノコギリを「家から持ってきた。会場には折りたたんで、手提げ袋に入れて持ち込んだ」と供述している。母親は「私が木の枝など切る時などに使ってた折りたたみ式のノコギリがなくなっている」と証言した。

 今年に入り、ニート状態だったものの、部屋では筋力トレーニングをしたり、散歩に出たり、図書館に通ったり、自ら健康食品を購入するなど、体調管理にも気を使っていたという梅田容疑者。

 AKB48を狙った動機が明らかになるのは、いつになるのだろうか。