フランス・カンヌで開催の「第67回カンヌ国際映画祭」が25日、閉幕したが、現地に乗り込んだ日本の人気女優・長澤まさみ(26)が“屈辱の扱い”を受けていたことが発覚した。レッドカーペットでカメラマンが誰もいなくなったり、会見でも“ありえない位置”に座らされたというのだ。


 長澤は、“世界的な映画監督”と言われるジョン・ウー氏(68)の最新作「THE CROSSING(太平輪)」のPRでカンヌ映画祭に参加した。これは「長澤が激しい濡れ場に挑戦」「初ヌードも披露した」などと噂になった作品だが、最近になって長澤はこの噂を否定している。


 また、ばく大な製作費がかかったことに加え、海難事故を題材にしているため先月発生した韓国旅客船の沈没事故が影響し、日本での配給会社がまだ決まっていないという事態に。「ひょっとして日本で公開されないのでは?」と心配の声も出ている(本紙既報)。


 とにかく話題に事欠かない映画だが、カンヌでPRするべく長澤は精力的に活動した。映画祭には開幕の14日から早くも登場し、黒いドレス姿でレッドカーペットを歩いた。これが日本なら、長澤の晴れ姿を撮ろうと多くのカメラマンが追いかけるところだが、現地ではそうはならなかった。


「はっきり言って世界的な知名度はほとんどありませんからね。日本以外なら、長澤の主演ドラマが放送されたことがある台湾で知られているくらい」(映画関係者)


 そのため今回はレッドカーペットという華やかな舞台で、こんな屈辱的なことがあった。長澤が登場したすぐ後ろをフランスの人気女優オドレイ・トトゥ(35)が歩いたところ報道陣は一斉にそっちに行ってしまい、長澤を撮るカメラマンは一瞬にしていなくなってしまったのだ。


「現地では長澤は無名だし、トトゥは地元の人気女優だから仕方がないけど、あっという間に人がいなくなったからかわいそうでした」(前同)


 さらに17日には「THE CROSSING」の製作発表会見が行われた。「長澤は金城武の相手役だから金城の隣に座るのが普通なのに、端っこに座らされていた。共演者がチャン・ツィイーやソン・ヘギョといったビッグネームばかりだから仕方ないけど、ちょっと屈辱的な扱いですね」(宣伝会社スタッフ)


 結局帰国するまで約1週間もカンヌに滞在したが、そんな扱いとは裏腹に本人は意外と楽しんでいたとか。「普通は出演者が出ないようなパーティーに顔を出したりしていた」(前同)。日本で長澤がいたらすぐに大騒ぎになるが、海外では誰にも知られていないため逆にリラックスできたようだ。