人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者(56=本名・宮崎重明)が17日、覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで警視庁に逮捕された。ASKA容疑者は容疑を否認しているという。昨年、本紙の匿名スクープを皮切りに、表沙汰になったASKAの薬物疑惑――。最近は以前よりも落ち着いた様子で、歌手活動再開にも意欲を見せていたというだけに、業界中に衝撃が走っている。


 ASKA容疑者の逮捕容疑は、今年4月6日と12日、東京都港区内のマンションの一室で少量の覚醒剤を所持した疑い。ASKA容疑者は「私は今まで覚醒剤を所持したことはありません」と容疑を否認している。逮捕後に尿検査を行ったところ、覚醒剤の陽性反応が出たため、使用の疑いもあると見て調べている。


 また警視庁は同日、ASKA容疑者の知人の会社員・栩内香澄美容疑者(37)も覚醒剤所持の疑いで逮捕した。逮捕容疑となったマンションは栩内容疑者の自宅で、ASKA容疑者はマンションを出たところ、栩内容疑者は部屋に居たところ、任意同行を求められ、逮捕に至ったという。


 ASKA容疑者は昨年7月、本紙が「超大物シンガー薬物中毒 吸引ビデオで闇社会から脅迫も」と報じたことをキッカケに、一躍“渦中の人”となった。同年10月には「週刊文春」の記者に対し、暴力団関係者とのつながりを認めた上で、その関係者から眠気打破のために「アンナカ」と呼ばれている「安息香酸ナトリウムカフェイン」という興奮剤の一種を受け取っていたと告白。だが一貫して覚醒剤など「違法なことは一切やっていない」と主張していた。


 ところが事務所に黙って週刊文春の記者と接触したということを発端に、事務所はASKAの活動自粛を発表。表舞台から完全に姿を消していた。音楽関係者は「昨年夏頃、ASKAは本当にヤバかった。激太りしたかと思えば、急激にやせたり、普通ではなかった。テンションも明らかに異常に高い時があった」と証言する。


 それでも休養に務めたせいか、状況は時とともに少なからず良くなっている様子だったという。芸能関係者は「つい最近ASKAに会った人に聞いた話です。会話する感じなどはいたってまともで、当時は『パンパンに顔が膨らんでいた』というルックスも正常時のASKAに戻っていた。いま現在も覚醒剤に手を染めているとは思えない感じを受けたとか」。

 活動自粛期間中は家族で海外旅行に出掛けたり静かに過ごしていたASKA容疑者が、久しぶりに表舞台に姿を見せたのは先月末のこと。玉置浩二のライブにサプライズ出演、ヒット曲「SAY YES」のワンコーラスを歌ったのだ。


「ASKAは復帰への意欲は満々だった。このサプライズ出演も玉置が声を掛けたことで実現したのだが、ASKAもこれを足掛かりに活動再開するつもりだったみたいだ」と前出音楽関係者。


 再び音楽活動に取り組みたいのであれば、覚醒剤などには手を出さないはずだが…。


 さらに同関係者は「去年あれだけ書かれたわけですから、通常の感覚ならば、逮捕を恐れて違法薬物からは距離を置くはずです。実際に『さすがに今はやっていないだろ』と思っていた関係者も多かった。それでもやめられなかったということは、よほどハマっているという証拠でしょう」。


 今回の逮捕劇で、復帰への道は完全に閉ざされたことは間違いない。