先月14日に慢性呼吸不全のため死去した俳優の宇津井健さん(享年82)の「お別れの会」が1日、都内でしめやかに営まれた。

 三浦友和(62)や池上季実子(55)、中村玉緒(74)、「嵐」の桜井翔(32)など約1000人の関係者が出席。

 祭壇には、8年前に撮影された宇津井さんの遺影が掲げられ、好きだったという白バラが飾られた。宇津井さんの映像がスクリーンに流れた後、出席者は黙とうをささげた。

「お別れの言葉」を読んだのは、ドラマ「赤い激流」で共演した水谷豊(61)だ。

 水谷は「ドラマでは朝から夜中まで過酷な撮影でしたが、どんなにつらい時も笑顔で大勢のレギュラー陣を引っ張り続けてくれた」と思い出話をした後、「宇津井さんに出会えてよかった。もし、どんな人になりたいか?と聞かれたら宇津井さんのような人になりたい」と語った。

 また、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で共演した岡倉家の長女役・長山藍子(72)、三女役・中田喜子(60)、四女役・野村真美(49)、五女役・藤田朋子(48)も一緒に参列。

 長山が「いつも『お父さん』と呼ばせてもらっている。魂が美しい方だとしみじみに思った。お父さん、ありがとう」と語れば、中田も「苦しい顔を一切見せない。紳士という言葉がぴったりでした」と故人のをしのんだ。