「笑っていいとも!」の後番組「バイキング」のあまりの惨状は出演者にとっても人ごとではない。最近では出演者自ら低視聴率をいじる“自虐ネタ”が定番になり始めている。ついに味方であるはずの“いいとも関係者”からもブーイングが出ているという。

 通常なら番組の不振ぶりに触れることは“タブー”だが、もはや出演者も黙っていられない状況だ。特に目立つのが水曜MCのおぎやはぎで、番組内で「全員が今、視聴率を忘れようとしている」と笑いを取った。

 このおぎやはぎは、他の番組でも「バイキング」ネタを語っている。TBSラジオのレギュラー番組「おぎやはぎのメガネびいき」(木曜深夜1時)では今週「バイキングを救え!おぎやはぎMC力向上プロジェクト!」と題した企画を放送。しかもお笑いコンビ「バイきんぐ」をゲストにするなどちゃかしているのだ。

「『バイキング』の番組内ならともかく、他局の番組でネタにするのは異例。出演者にここまでちゃかされてもフジが黙認しているのは『少しでも話題にして数字が上がればいい』との思いからでしょう」とテレビ局関係者。

 今後も低視聴率が続けばスポンサーが納得せず、打ち切りの憂き目もあり得るだけに、どれだけバカにされても話題になったほうがいい、という判断だろうが、「バイキング」の“支持率”はテレビ視聴者ばかりか業界内でも大幅低下中だ。

 同番組の最大のウリは“いいとも後番組”だったが、その元いいともスタッフまでも怒らせてしまっていた。

「初回の放送で『いいともの精神を受け継いで新たなる船出』なんてナレーションが流れたけど、長年『――いいとも!』を作ってきたスタッフのほとんど誰も『バイキング』に関わっていない。なのに勝手に“精神を受け継ぐ”などとブチ上げた揚げ句、この惨状だからねぇ。元いいともスタッフの多くが頭にきているそうだよ」と民放関係者。

「バイキング」が順風満帆となる日は来るか。