無断でネット画像を加工したアートはセーフかアウトか

2014年04月21日 16時00分

着エロ写真を用いてイラストを加えた作品

 新進気鋭の現代美術作家・鈴木広志氏(27)の作品展「スクいのlAST rESORT」(東京・世田谷区にある「XYZ collective」で26日まで開催中)が物議を醸しそうだ。

 同展で“現代版日本のビーナス像”をイメージした「過受胎ペインティング」シリーズを発表。ネット上の美少女画像を用いて、新たにイラストを加えた作品群だ。

 問題化しそうなのが「ネット画像」を、美少女写真で有名な写真家・会田我路氏(64)の作品から無断利用した点。鈴木氏は「ネット上で会田さんの作品を購入した」と話す。

 問題はもう1つある。写真のモデルは着エロアイドルのAさんという女性なのだが、芸能活動をしているか不明。つまり、作品を発表することで会田氏が持つ著作権、Aさんの肖像権を侵害した可能性があるわけだ。


 鈴木氏は「文化的進歩のためにはリスクが付き物。誰も傷つけずに生きていくのは無理。表面化しないリスクや暴力を受け付けるのがアーティストだ。価値観の違いはあるが、パクられることを作家が問題視することに『なんでだろう?』と思う」との態度を示す。

 さらに「知的財産であるアートは共有するものという考えがある。今回の作品展ではお金は取らないので商業利用はしていない」と話す。

 実際に会田氏やAさんから抗議を受けたらどうするのか。「この絵を廃棄せざるを得なくなっても、それはそれで今後の糧になると思う。Aさんから『こんな絵を描くのはやめて』と言われたら…ちょっと考える」と鈴木氏。反響を呼びそうだ。