今年の米アカデミー賞で、宮崎駿監督(73)の「風立ちぬ」を退けて長編アニメーション賞を受賞したのは、公開中のディズニー映画「アナと雪の女王」。前評判通り、3月14日の公開以来5週連続で週末興行成績1位を獲得した。観客動員数は750万人を超え、興行収入100億円はもう目前だ。

 聞けば、この状況に嘆いているのが、同時期に公開した映画の関係者だという。

「櫻井翔主演の『神様のカルテ2』とか、品川ヒロシ監督の『サンブンノイチ』などは軒並み低調。関係者は『アナの影響をモロに受けた』と嘆いてましたよ」

 その上、「これからゴールデンウイークに公開される映画にも、影響が出るのでは」との声もある。というのも「アナ――」は、公開から1か月以上が経過しても客足が全く衰えていないのだ。映画は普通、公開してから観客動員がどんどん落ちていくもの。ところが「アナ――」は…。

「先週末の2日間(12、13日)の興行収入は、公開直後の2日間(3月15、16日)よりも上だった。そんな映画はほとんどない」とは宣伝会社スタッフ。

 この勢いは「少なくともゴールデンウイークまでは続きそう」と、同スタッフはみている。そうなると「大ヒットは間違いないと言われていた阿部寛主演の『テルマエ・ロマエⅡ』、水谷豊の『相棒―劇場版Ⅲ―巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』などの客足にも影響を及ぼしかねない。どちらも26日公開だが、そのころもまだ『アナ――』人気は続いているだろうから」(前同)。

“ドル箱”のシリーズ映画とて、安穏とはしていられなそうだ。