お笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右(45)が9日、都内で行われた映画「ミスターGO!」(5月24日公開)の吹き替え版の収録イベントに登場した。

 作品は韓国発ハチャメチャ野球映画。韓国の万年最下位球団の助っ人選手として、中国からスカウトされたのはなんとゴリラだ。その名も「ミスターGO」。類いまれなるパワーで本塁打を量産する。まるで漫画家の水島新司氏(74)の「野球狂の詩」のようだが、フルCGで制作されたゴリラが躍動する姿が迫力満点だ。日本を代表する「ある球団」もそのゴリラをスカウトしようと画策する設定になっている。得意のスベリ芸で笑いを取った岡田は大のオリックスファン。首位をキープするチームに岡田は「いいタイミングで仕事が入った。オリにも『ミスターGO』のような怪力の持ち主、ペーニャがいますから。あのヒゲもじゃぶりはそっくりでしょ!」とご満悦。

 だが、同映画内で登場する日本を代表するプロ野球チームは、オリックスでも球界一の人気球団、巨人でもない。なんと「中日ドラゴンズ」だ。

 その理由は1990年代、高速スライダーを武器に抑えの切り札として在籍した宣銅烈(ソン・ドンヨル=51)にある。

「この映画を作った監督は『韓国でスーパースターの宣が在籍した中日が日本で1番の人気球団』と思い込んで中日を取り上げたんです。その後、日本スタッフが『人気は巨人が1番ですよ』と教えてもどこ吹く風。やっぱり宣の存在が大きいみたい。監督は『巨人よりも中日の方が有名だ』と最後まで中日派だった」(ある映画関係者)

 かつては巨人やオリックスにも韓国球界の至宝と言われる野手、李スンヨプ(37)がいたが、日本ではさほど好成績を残せなかった。まさかの認知度の差に岡田も「ワォ!」と驚くしかない?