木9ドラマ戦争 勝つのは西島「MOZU」か小栗「BORDER」か

2014年04月09日 08時45分

主演ドラマでぶつかる西島秀俊と小栗旬

 いよいよ今週から4月期の新ドラマが続々とスタートする。話題作も多い今クールだが、最注目はテレビ朝日とTBSの警察ドラマ同士がぶつかる“木9戦争”だ。


 もともと木曜9時は「渡る世間は鬼ばかり」「3年B組金八先生」とTBSの人気枠だったが、2011年に若者向けドラマ枠へとシフトチェンジすると低迷。近年ではどの作品も視聴率10%を割り込み、昨年放送された川口春奈主演の「夫のカノジョ」は平均視聴率が3%台。全9話が8話で打ち切りとなってしまった。


 一方、テレ朝はTBSが手放した年配ドラマファンをつかみ、近年では「ドクターX」「DOCTORS 最強の名医」などヒット作を連発。看板枠へと成長させた。


 テレ朝に挑戦する形となったTBSが満を持して送り込んだのが「MOZU」。評価の高かったWOWOWとの共同制作ドラマ「ダブルフェイス」の西島秀俊、香川照之の主演2人に加え、監督やスタッフも同じ。ここに真木よう子、有村架純、長谷川博己と旬の俳優陣も加わり、映画級の豪華布陣となった。


 ドラマ評論家の北川昌弘氏は「メンツ的に見ると、『MOZU』は何とぶつかっても勝てるくらい強力で『ダブルフェイス』のレベルを持ってこられると普通のドラマでは戦えない。TBSの看板枠である日曜9時でやれば絶対視聴率が取れる作品。あえて近い作品でテレ朝を潰しに来た感もあります」と分析する。


 この強力な相手にテレビ朝日は小栗旬が死者と対話する能力を身につけた刑事を演じる異色の刑事ドラマ「BORDER」で迎え撃つ。


 下馬評では「MOZU」有利と見られているが、北川氏によれば「BORDER」にも勝機はある。


「テレビドラマは映画よりも集中して見ないもの。『MOZU』は重厚なドラマの分、話のレベルが高くなりすぎ、普通の人が何をやっているかわからなくなれば危ない。『BORDER』のポイントは、頭部にケガを負ったことで死者と対話できるようになった刑事という特殊な設定をお客さんにうまく伝えられるかどうか。それができれば、テレ朝警察ものの強さを発揮できる力はあります」


「BORDER」は1話完結で「MOZU」についていけなかった視聴者も受け入れやすい。


「あまりに近いジャンルのドラマがぶつかる時は、ちょっとした出来の差で『こっちがいい』と視聴者が雪崩のように流れ、結果、視聴率に大差がつきます」(北川氏)


 白黒はっきりつきそうな警察ドラマ対決。生き残るのはどちらだ。