「笑っていいとも!」の後番組「バイキング」(フジテレビ系)に7日、月曜MCの坂上忍(46)が、酔っ払ったまま初登場した。2月上旬の自著発売イベントで、「いいとも!」後番組の司会に決まったこと、また番組タイトルが「『ゴールデンタイム』みたい」と勝手にペラペラしゃべってしまったことに続く失態。実はこの最初のチョンボがもとで、同番組はフジ局内で不吉がられているという。

 坂上いわく、前日は演出した舞台の千秋楽で、打ち上げがあり午前6時過ぎまで飲んでいたという。その足で「バイキング」の番宣のため、「めざましテレビ」や「とくダネ!」「ノンストップ!」とフジの朝生番組にハシゴ出演。当然、この段階でMCから「酒臭いな」と指摘されていた。

「バイキング」が始まる直前のフジでは、「酒の残ったヤバイ人が司会しますよ~」などと番宣スポットがしつこく流れた。そして本番。

 坂上は二日酔いを認めたが、「何が悪いんだよ!」と開き直った。

 これを朝刊スポーツ紙がウェブ速報で流すや、ヤフーのトップニュースに。実は坂上、前出舞台の公開稽古(2日)で「(バイキングの初仕事は)打ち上げのお酒が残っているかも」と事前予告していた。ネット掲示板では賛否両論だったが、“祭り”というほどの騒ぎにはならず。「フジからの話題作りのための(坂上への)リクエストだろ」など冷めた指摘もあった。このヤラセ疑惑をフジにぶつけ、質問状を送ったが、広報担当者は「今日中には…」と言いながらも回答ナシ。

 まだ公表前だった同番組のタイトルを2月、「『ゴールデンタイム』みたい」とバラしたのに続くチョンボだ。フジ関係者によれば「実際に最初は『ゴールデンタイム』に決まっていたが、坂上が勝手に明かしたから変更した」という。

 そして先月下旬、タイトルが「バイキング」と発表されてからというもの、局内では「なんでこんなタイトルを付けたんだ?」と苦情が上がっていた。「この番組名って、実はウチにとって不吉なんだよ」(同関係者)

 実は過去、同じ名の番組があった。毎週日曜午後枠で、2005年から丸2年続いた「海筋肉王~バイキング~」だ。内容は、TBS系の人気番組「SASUKE」とソックリで、芸能人や一般人がさまざまな競技で運動神経を競うというもの。「内容が同じなのは当然。『SASUKE』の企画プロデューサーが独立して立ち上げた制作会社が作った番組だから」とは民放局スタッフだ。

 視聴率はさほど悪くないのに終わってしまったのは、制作会社の経営があまりにいい加減だったから。「最終的に局側が打ち切りを言い渡した。制作会社はその後、粉飾決算などが分かり倒産したから、フジの判断は間違ってなかった」(同)

 ここで問題は、そんないわくつき打ち切り番組のタイトルを、「いいとも!」の後番組に付けたことだ。

「タモリさんが32年間も続けた名番組の後を『バイキング』にする意図が分からない。ウチの某人気番組は過去、風水を信じてセットのデザインや色、番組ロゴなんかを決めていた。縁起を担ぐ意味でも不吉なタイトルは避けるべきだろう」と前出フジ関係者は指摘する。

 来週は坂上、何をやらかすか…。