真野恵里菜(22)、筧利夫(51)、押井守監督(62)らが5日、都内で映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」の初日舞台あいさつに臨んだ。

 映画は1980年だったパトレイバーの舞台を2013年に移し、登場する「特車二課」のキャラクターの名前や設定も変更している。

 真野が演じる主役も泉野明(のあ)ではなく泉野明(あきら)とあくまで別人。このため「アニメシリーズを見るか悩んだんですけど、あえて見ずに臨みました」と新たな明像を作ることに努力した。

 押井監督から「苦しい撮影だったけど、みんな答えてくれてありがとう」とねぎらいの言葉をかけられると、1年に及んだ撮影の様子が浮かんだのか真野の目には涙。「正直不安もあったけど、みんなでやってきて、たくさんの方に見ていただいて感無量です」と感謝を述べた。

 実写化にあたり劇中に登場するロボット「イングラム」を実寸大で製作。7章と劇場版の総製作費は当初の予定を超えて20億~30億円に膨らんだ。

 押井監督は作品の出来栄えに自信を見せるとともに「ちょと金使いすぎちゃったんで、大変な状況になっていますので、そのあたりをチラッと頭に入れてください」と、来場したファンに劇場で販売していたブルーレイの購入などによる“支援”をお願いしていた。