元AKB48の前田敦子(22)が3日、都内のZepp Tokyoで初の有料単独ライブ「SEVENTH CHORD」を開催した。最近では女優業にシフトしているが、裏では歌手業にも並々ならぬ意欲を燃やしているという。睡眠時間を割いてまであっちゃんが歌手にこだわるワケとは?

 ソロライブは2012年9月以来、1年7か月ぶり。当時はファン招待のイベントだった。

 2700人のファンを前に、最新シングル「セブンスコード」など全18曲を披露した前田。ファンの大声援で5曲目の「右肩」を涙ながらに熱唱し「待っててくれてありがとうございます。優しい皆さんがいるから大丈夫。私は頑張れるって。1人になって1人で頑張ってると、皆さんの顔が見られなくて寂しいんですよ。こうやって会えるとうれしい。強がりなんで普段は言わないんですけど、今日は泣いちゃいます」とファンに感謝した。

 ライブ後の囲み会見では「今のままでいけば、歌もお芝居もどっちもやっていける気がします。そのスタンスは変えたくない」と女優と歌手の両立にも意欲を見せた。

 昨年は卒業後、初の主演映画「クロユリ団地」がヒット。NHK連続テレビ時代劇での主演や、主演映画「もらとりあむタマ子」も高い評価を得た。

 今年7月には蜷川幸雄氏演出の「太陽2068」で初舞台に臨むなど女優業は多忙を極めるが、久しぶりのソロライブも片手間ではなく、意欲的に取り組んでいたという。関係者が明かす。

「ボイストレーニングをしたり、バンドとの練習も深夜帯や早朝など問わず、なんとか時間を作って10回以上は取り組んでいた。今回のソロライブで前田が涙を見せたのはファンの声援もありますが、“もっとできたのに!”という悔しい気持ちもあったはず」

 実は前田は昨年7月に札幌ドームで行われたAKB48のコンサートに初めてゲスト参加し、ソロ曲を披露した時もデキに納得いかず、ステージ裏では「悔しい! もう1回やり直したい!」と涙を見せたほど、歌手にはこだわりがあるという。

 前出の関係者は「AKB時代は握手会などでファンから応援される機会があったが、女優業ではそういう機会がほとんどない。歌手は前田にとって、ファンとのつながりを感じられる大事な場所。久しぶりのソロライブを体感して、前田は『ファンの方を感じられる歌手は絶対にやめたくない!』と、がぜんヤル気になっている」と語る。

 ライブ後に「舞台が終わったら、またライブをやりたいですね」と意欲も見せた。これからも“歌手・前田”が見られそうだ。