音楽プロデューサーの小室哲哉(55)が参加する音楽ユニット「TM NETWORK」(ボーカル・宇都宮隆=56、ギター・木根尚登=56)が21日、デビュー30周年を迎える。22日には過去のヒット曲を再録した記念アルバムとニューシングルを同時発売。これを引っ提げて全国ツアーも行う。そんな中、栄華を極めたかつての名プロデューサーからは、およそ想像がつかない小室の超ケチケチの倹約生活が漏れ伝わってきた。

 最近の小室の私生活について驚きの証言をするのはある音楽関係者だ。

「かつては2億円以上するフェラーリやベンツなど、超高級外車を30台以上もコレクションしていた小室さんが、最近の移動は1万円で買えるママチャリと数万円で買った中古原付きなんですよ」

 驚くのはまだ早い。いつもそばに“監視役”がついているという。

「小室さんが『ノド渇いた』と自販機で缶ジュースを買おうとすると『小室さん、ダメですよ!』とスタッフが飛んできて、家で煮出してきたようなお茶を飲ませていたんです」(同)

 かつては食べ物や飲み物にこだわりもなく、コーラ片手にピザばかり食べていただけに、スタッフが健康を考えて制止しているのだろうが、缶ジュースさえ自由に買えないほど“監視”されているという。

 別の業界関係者も小室の変貌ぶりをこう語る。

「打ち合わせにヨレヨレの服で現れてビックリしましたね。昔から服装にもこだわりがないんですが、最近はユニクロがお気に入りのようです。近く書籍を出版するらしいのですが、サイン&握手会までやるそうですよ。全盛期じゃ、そこまでやるのは考えられないですが、拝金主義のイメージを払拭するために地道な営業活動も今ではいとわないそうです」

 安室奈美恵、華原朋美、globeなど小室ファミリーから次々、人気アーティストが誕生した1990年代後半を中心とする全盛期の小室氏の総資産は100億円を超えるとも言われた。飛行機のファーストクラスを借り切っての移動に始まり、米ロサンゼルスに3億円の豪邸、ハワイにレコーディングスタジオを所有するなど、セレブな暮らしぶりも世間の注目の的となった。

 だが、音楽不況や事業の失敗、浪費グセでみるみる貯金は底をつき、70億円の負債を抱える。2009年には、自作曲806曲の著作権を譲渡するとして前金5億円をだまし取った06年の詐欺事件で有罪判決を受け、その転落人生も世間の知るところとなった。

 前出の業界関係者は「エイベックスに借金を肩代わりしてもらった手前、地道な再出発のポーズをとるのは当然。事件後、マスコミから散々、金遣いの荒さをつつかれたが、一度広げた風呂敷は簡単にはたためない。そこでムダ遣いを監督するお目付け役をつけているのでしょう」。

 11年には妻の歌手Kco(41)が、くも膜下出血で倒れ、現在も療養中だ。そのKcoのツイッターによれば、小室氏は記念日には有名ブランド「コーチ」のバッグを贈るなど、自分は倹約しても妻へのプレゼントはケチっていない様子。それにしても、あの小室氏が缶ジュース程度の買い物も自由にできない身とは…。