ベテラン漫才師のオール巨人(62)が大阪市内で28日、自身のC型肝炎の闘病記をつづった著書「さいなら! C型肝炎」の出版記念サイン会を行った。
 
 巨人は2010年から1年半C型肝炎の治療に挑み、現在は完治。会見で「体重が10キロ減り、発熱と立ちくらみに悩まされた。声は出ないし耳鳴りがするので、思うような漫才ができなかった」と壮絶な闘病の様子を明かした。
 
 闘病中は相方のオール阪神に助けられたといい、「気を使ってやせたとか顔色が悪いとか絶対に言わなかった。『最強の病人やった』と言ってくれました」という。
 
 一方、同期芸人で盟友の明石家さんまの“暴言”にはあぜんとした。

「駅でたまたま会った時『お前どうしてん。顔色悪いな!』って大声で言われて、傷口に塩を塗られたんですよ(笑い)。その夜、珍しくさんまからメールがあって『ごめんな』と言ってくれました」と裏エピソードも明かした。

 千原ジュニア、上沼恵美子など肝炎を患う芸人は多い。巨人は「たかじんはがんで亡くなったが、頑固だったので早くに病院に行っていれば治っていたのでは。肝臓は沈黙の臓器。症状が出てからでは遅いので早めに検査して」と呼び掛けた。