昨年、日本中を沸かせた元「ビートルズ」ポール・マッカートニー(71)が再び来日する。5月17、18日に東京・国立競技場で、24日には大阪・ヤンマースタジアム長居の計3公演で15万人を動員する。

 昨年11月に11年ぶりの来日公演を行ったポール。日本公演はこれが最後だろうとみられていたが、最終日には「マタキマス」との言葉を残して日本を去った。関係者は「『マタキマス』は言葉のあや」程度としか捉えていなかった。それだけに、再来日公演が決まったときには誰もが「本当か?」と耳を疑ったという。

 前回同様、「アウト・ゼア・ジャパン・ツアー」の一環での来日公演だ。関係者は「ポール本人が日本に戻ってきたいと熱望したとしかいえない。最終日に『Yesterday』を歌い始めたとき、ポールに内緒で主催者が配っていた赤いサイリウムが一斉にともされ、ポールが涙ぐんでいたが、その感動が日本公演を再びやる決意につながったのかもしれない。ともかく、半年もしないで、再来日を決めるのはそれだけ日本公演が楽しかったから、としか解釈はできない」としている。

 しかも、今回はポールにとって日本では初の屋外コンサート。東京五輪のため7月から改修を決めている国立競技場にとっても、「単独海外アーティストのコンサートは最初で最後」だという。次の公演ではどんな伝説を見せてくれるか。