ゆるキャラ界に、千葉県船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーを中心とした「なっしー会」が結成されているという。

「主な結成目的はゆるキャラ界の待遇改善。イベントに呼ぶ場合も主催者側が平然とノーギャラを要求したり、何のガードも付けずほったらかしにされるなど扱いが雑なことが多い。不満を持ったゆるキャラたちの会みたいです」(イベント関係者)

 最近は個別の楽屋を用意されるようになったふなっしーだが、少し前までは「ご当地キャラのみなさん」と書かれた楽屋にすし詰め状態だった。

 ふなっしーは自治体の支援のない非公認キャラであることに加え、当初は「気持ち悪い」など評判も散々だった。そんなハンディを乗り越えて、キャラ界の頂点に。その姿に、多くのゆるキャラたちが期待を寄せるのも無理はない。

「テレビ局関係者やイベンターから『ふなっしーがギャラをつり上げた』と不満が出ていますが、これもゆるキャラ界のギャラを含めた待遇改善が目的。支援のないふなっしーは、経費で年間2000万円はかかる。厳しいゆるキャラの現状を訴えられるのはふなっしーしかいない」(同)

 最近の大ブームで、ゆるキャラ界を志す若者もいるというが、過酷な労働条件に、即辞めるケースがほとんどだという。

 時に酒を飲みながら語り合う「なっしー会」だが、ふなっしーが他のゆるキャラを叱ることもあるという。