2000年代後半から続いていたバンド再結成&再活動というブームの潮目が大きく変わるかもしれない。

 12年に再結成したかつての人気バンド「T―BOLAN」が今月8日、再びの活動休止を発表した。本人や関係者たちが思っていたよりも、人気再燃といかなかったことが理由というが…。

 毎作ミリオンのAKB48らを除くと、基本的にCD業界は“冬の時代”に突入。それと同時に台頭してきたのが、かつて人気を博すも解散や活動を休止したバンドの再結成だ。「X JAPAN」「LUNA SEA」らに代表される数多くのバンドが再び活動を開始し、12年には「プリンセス・プリンセス」も1年限定で復帰した。
 レコード会社関係者は「やはり売れるかどうか分からない新人を一から育てるよりも、名前がある人たちを復活させる方が手っ取り早いということ。アーティストサイドも、グループを解散すると経済的に落ち込む人がほとんど。そこで再結成という動きにつながるパターンが多い」と語る。

 活動を再開すると一定の人気を集めたが、最近は「再結成、再結成ばかりで、さすがに、ちょっと飽きられてきた。かつてほどブレークしなくなった」(前出の関係者)。その象徴的な存在になりそうなのがT―BOLANだという。

 ボーカル・森友嵐士(48)が心因性発声障害のため1999年に解散したT―BOLANは、メンバーが熱望して12年に再結成。

「90年代はヒット曲を連発し、そのころの人気再びと意気込んでいたのですが、予想していたよりも引きが悪かったようです。メンバーの中には、活動続行を望む人もいるようですが、周囲には反対する人もおり、結局4月のライブを最後に活動休止ということになりました」(音楽関係者)

 今後は安易なバンド再結成が減るかもしれない。