ピン芸人日本一を決める「R―1ぐらんぷり2014」の決勝が4日、東京・台場のフジテレビで行われ、やまもとまさみ(40)が優勝した。賞金500万円と、副賞としてフジテレビ系で放送される「全国ネット冠番組」を獲得した。やまもとは名古屋出身でおカマ、女装ネタが得意。バカリズムの後輩だ。

 冠番組について番組関係者は「できるだけ早い時期にやりたい」。というのも昨年優勝した三浦マイルド(36)の苦い経験があるからだ。

 昨年のR―1は、今年より早い2月に行われたにもかかわらず、優勝した三浦が手にした「全国ネット冠番組」の放送は遅れに遅れ、「祝!R―1ぐらんぷり2013優勝 三浦マイルド イケてる芸人になりたい!」が放送されたのは、半年後の8月19日。しかも午前0時台開始という厳しい時間帯だった。

 優勝した直後は一時的に仕事が増えた三浦だが、その勢いは完全に尻すぼみとなり激減。先日は自ら「優勝直後は月収60万円くらいあったが、来月は10万くらい。その次は5万くらいになる」と悲愴感漂うコメントを残した。

 お笑い関係者は「副賞の特番は優勝した余韻が残るうちにやらないと意味がない。三浦は半年後に特番をやったが、そのころには世間もR―1のことをとっくに忘れてましたから」と指摘する。

 ちなみに三浦は「このまま大阪にいても厳しい」と、この春から東京進出する予定。前出の関係者は「でも勝算があるわけではなく“仕事なし”を覚悟しての上京。実はもっと早く東京に行くつもりだったが、それが延びた理由は冠番組の放送が遅れたのも一因。ツキもないですよ」と言う。

 やまもとは冠番組について「ずっとコントをやってきたので、コント番組をやりたい」と話しているが、三浦の二の舞いにならないよう、フジ側には冠番組はなるべく早い時期に放送してあげてほしい。