メダルを取れなくても爆発だ。フィギュアスケートの浅田真央(23=中京大)のソチ五輪使用曲などを収録した、アルバム「浅田真央スケーティング・ミュージック2013―14」(ユニバーサルミュージック)が、大ヒットの兆しを見せている。

 ショートプログラムの「ショパン ノクターン第2番」、浅田を意識してか、同五輪閉会式で流されたフリーの「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」のほか、これまでの競技使用曲を収録したアルバムだ。

「今回は特にエキシビションで使った『スマイル/この素晴らしき世界』という曲に注目が集まっています。浅田選手もブックレットに『滑っている時も歌詞を考えながら滑っています』とコメントを寄せています。『涙が溢れそうになっても そんな時こそ頑張らなきゃ 泣いても意味ないよ、笑ってみて』という歌詞の部分の雰囲気が、浅田選手の心情を映し出しているんじゃないかということです」とユニバーサル関係者。

「スマイル」を歌うのはカナダ出身の女性アーティスト・IMA(イマ)。浅田のソチでの活躍にIMAも「あなたは氷の上の天使よ」と感激のコメントを寄せている。

 感動を呼んだソチのフリー演技もあり、「1万枚いけば大ヒット」といわれるクラシック界で異例ともいえる2万枚を突破。

「羽生選手がSPで使った『パリの散歩道』もちょっとしたブームになりましたが、今回のアルバムも負けていない。この手のものはメダルを取って初めて売り上げにつながっていくもので、今回は残念ながらメダルがなかった。それなのにこの動きですから。改めて浅田選手のすごさを知った」(同関係者)

 日本国中が浅田を応援した証しだろう。