AKB48チームBキャプテンの梅田彩佳(25)が4月4日に初日を迎えるブロードウェーミュージカル「イン・ザ・ハイツ」日本版で、ヒロインのニーナ役を演じる。初挑戦への意気込みから、同期メンバーで同い年の大島優子(25)への思い、さらには間近に迫った、48グループの大転換イベントとも噂される「AKB48グループ大組閣祭り」に臨む心境まで、本紙に語り尽くした。

 ――ミュージカルは初挑戦

 梅田:これまでは秋元(康)さんの歌詞を私なりに解釈して、歌やダンスをしようと思ってたんですけど、今回はニーナちゃんになりきらないといけない。初めての経験で、不安もあります。

 ――役作りは

 梅田:ブロードウェーで上演されて、賞(トニー賞4部門、グラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞)に輝いた作品。そんな日本版の舞台に立つことがどれだけすごいことか分からなかった。役作りではないかもしれないけど、今年のお正月にニューヨークのブロードウェーに行ったんです。イン・ザ・ハイツはやっていなかったんですけど「シンデレラ」を見て。上演後にみんなスタンディングオベーションをしている姿や、英語は分からなくても観客の高揚感を肌で感じた。こんな場所で上演した作品の舞台に立てるんだって思うと重大さに気が付きました(苦笑い)。でも、気合が入りました。

 ――同作は「家族や友人との絆」がテーマ。同じ2期生の大島優子さんが卒業を決めた

 梅田:言っちゃいけないと思っているんですけど、本当に寂しい。優子は同期で、同い年でもある。私の中でヘコんだ時に道しるべになってくれた存在。本当は「頑張って!」と言うべきなんですけど、寂しいなって。

 ――どんな言葉を

 梅田:最初に優子が「(事前に卒業を)言わなくてごめんね」と言ってくれて。その後も(大島の)未来に向かって前しか向いてない姿を見ると、やっぱり道しるべになる人というかカッコいいなと思いました。国立(競技場)での卒業セレモニーでは今年一番泣くんだろうなって、今から思います。

 ――梅田さんはチームBで、大島さんはチームKでキャプテンを務める

 梅田:同じ時にキャプテンになったので、よく相談してましたね。「ここをこうしたいんだけど、どうしたらいい?」って。「私はKではこうしてるよ」と後輩へのアドバイスや公演の内容であったり。私はリーダーやキャプテンをやったことがなくて、どちらかというと、遅れてついていく子たちを支えたい側だった。私はメンバーに育ててもらったキャプテンだったと思います。みんな思いをくみ取って「ここをこうしたらどうですか?」と言ってきてくれたり。

 ――同作は「自分の居場所探し」もテーマ。グループでの“居場所”は考えている

 梅田:AKBっていい意味で止まっていない。いろんなことが起こって、誰がいつ外に出ても(卒業しても)おかしくない。だからこそみんないい意味でガムシャラで、“私が私が”っていうのが結構あるんです。3~4人のユニットだったら、このガムシャラさは出ないと思います。

 ――24日に姉妹グループも含めた48グループメンバーの“大シャッフル”が予想される大組閣イベントが控えている

 梅田:15期までいる中で、私は2期。今でこそ幸せなことにドームでコンサートをできるようになりましたけど、当時は(秋葉原の)劇場の2~3列ぐらいしか人がいなかった。私たちが上手から下手に移動したら(客席が)スッカラカンで、ファンの方も走って一緒に移動してた。それを知ってる子がひと握りになって、人が来ることが当たり前と思っているメンバーもいると思う。キャプテンになった時、秋元さんから「梅田はそれをメンバーに伝えられるようなキャプテンになってね」と言われて。組閣でキャプテンじゃなくなっても伝えられる先輩になれたらいいなと。

 ――楽しみだ

 梅田:17日に劇場で(梅田チームB)公演があったんです。「今日が純粋なチームB公演最後ですね」「あ、そうだね」って。次の公演は新たなチームが発表されての公演。私も組閣は2回経験したけど、ワクワク感と正直不安もある。メンバーの悲しい涙は見たくない。うれし涙を流すような子が増えたらいいなって思いますね。

☆うめだ・あやか=1989年1月3日生まれ、福岡県出身。2006年4月にチームKとして劇場デビュー。個人としてもバラエティー番組出演をはじめ多方面で活躍中。ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」は4月4~20日(東京・Bunkamuraシアターコクーン)。その後に大阪、福岡、名古屋、横浜でも上演される。