殺害予告の脅迫を受けていたアイドルグループ「アリス十番」のセンター・立花あんな(21)が18日、都内で行われた「仮面女子」のライブに出演した。

 立花のブログに殺害予告の書き込みをし、脅迫していた男が16日に逮捕された。開演前にステージ上に一人立った立花は劇場に詰めかけた約400人のファンを前に「殺害予告を受けてから9か月間、日々おびえながら生活をしていました。唯一安心できる場所が、自宅とこの劇場でした」と声を震わせながら切り出した。

 最悪の事態を想定し、握手会の欠席を余儀なくされたこともあったが、野蛮な犯行にくじけなかった。

「ステージに立つことをやめたいと思うことは、9か月間一度もありませんでした。ここに来れば応援してくれる方がいたから」と涙を流してファンに感謝すると、「こういうことが二度と起こらないような国になってほしいです」と要望した。

 この日のイベント前には、報道陣に、殺害予告の書き込みや画像の資料がわざわざ配布される珍しい対応があった。

 また、脅迫を受けたアイドルと訴訟への徹底抗戦を宣言したデヴィ夫人(74)という、世間の注目を集めた2人が“合体”する珍事となった。