タレント・デヴィ夫人(74)が18日、都内で行われた地下アイドルグループ「仮面女子」のライブに出演し、自身に対する損害賠償訴訟について、怒りの徹底抗戦を宣言した。

 騒動の発端は、2011年に滋賀・大津市内の中学2年生男子がいじめを苦に自殺した事件。デヴィ夫人は翌12年7月10日付の自身のブログで、ネットから引用した写真を掲載し、いじめの加害者少年の母親を痛烈に批判した。

 ところがこの写真に写っていた女性は、事件とは無関係な兵庫県の50代女性だったことが判明。同女性はデヴィ夫人のブログに写真を無断掲載され、加害者少年の母親と誤解されたとして、名誉毀損で提訴していた。

 17日に神戸地裁が下した判決で、デヴィ夫人は慰謝料など165万円の支払いを命じられた。

 判決後、初めて公の場に現れたデヴィ夫人は語気を強めて「理不尽で不当。控訴します。最高裁までいってでも争う。和解は絶対しません」と一歩も引かない構えだ。

「理不尽で不当」と断言した理由には「写真は、ブログに書く前からネットに氾濫していたものだった」と説明。「加害者の母親と誤解されたと言われていますが、あの写真は(ブログで)母親とは書いていないし、彼女のことには一切触れていない」と続けた。

 デヴィ夫人は「仮面女子」の応援団長に就任。この日のライブに駆けつけた。