第64回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞(銀熊賞)に選ばれた黒木華(23)が、「北野武監督の作品に出たい」と本紙客員編集長のビートたけし(67)との“共演”を熱望している。


 たけしが審査委員長を務める「第23回東京スポーツ映画大賞」(23日授賞式)、さらに「第56回ブルーリボン賞」で、いずれも新人賞を獲得した黒木。ブルーリボン賞の授賞式では、司会の阿部寛(49)に「もし私と共演するなら?」と聞かれると「一緒に温泉につかりたい」と返して場内を沸かせるなど、存在感を見せつけたことは本紙で既に報じている。


 そんな黒木は「東スポ映画大賞」授賞式で、たけし審査委員長と会うことを楽しみにしている。


「以前から北野武監督の作品が大好きなんです。一番好きなのは『ソナチネ』。それから最近撮っていらっしゃる『アウトレイジ』のようなヤクザ映画も好きですね」


 それほど尊敬している北野監督の映画に「もし出演を依頼されたら?」と聞いたところ「もちろん出たいですよ!」と目を輝かせた。「アウトレイジ」や続編の「アウトレイジ ビヨンド」での出演者は、男性ばかりで女性はほとんど出ていないが「女性のヤクザ役なんてやれればうれしい。でもどんな役でもいいんです。北野作品を体験したい」と話していた。


 しかも、この“出演ラブコール”は決して実現不可能ではない。というのも、昨年の東スポ映画大賞で、特別賞を受賞した故大島渚監督の妻で女優の小山明子(79)は「東スポさんの授賞式でたけしさんに『絵を描いて』と頼んだの」。この絵はある企画展に出したいという小山の願いだった。開催間近だったのにもかかわらず、たけしは快諾。「授賞式でお願いしたら、たけしさんはすぐに4枚も絵を描いて贈ってくれたの。あんなに忙しい人なのにねえ」と感謝しきりだった。


 黒木の熱烈な出演願望もたけし委員長との“初対面”でしっかり伝わるに違いない。