
施設でのレイプ被害者は今も心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいる――。児童養護施設の過激な描写をめぐり、社会問題に発展したドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)の騒動の余波がいまだ収まらない。ドラマをめぐっては賛否両論あるが、都内の同施設で育った元“美人すぎる市議”の立川明日香氏(28)が、本紙のインタビューに応じ、ドラマではない施設内の過酷な実態を激白した。
――児童養護施設出身として知られる
立川:私は両親が離婚。3歳から18歳まで、都内に今もあるキリスト教系の児童養護施設で育ちました。当時、子供は定員の60人でいっぱい。「先生」と呼ばれる職員は20人くらいでした。
――「明日、ママがいない」では施設をめぐる過剰な表現が問題に
立川:私のいた施設はドラマより過酷でした。中学2年生の時くらいのことですが、当時同じ施設に入っている子で、私が“きょうだい”と思っていた年下の中学生の女の子が、20代の男性職員からレイプされました。しかも中学を卒業するまで。子供たちが使わない職員トイレに連れ込まれて。その職員が出勤する時は毎回です。その子ができない日(生理)にも、トイレに連れ込んで「口でやれ!」と。
――ひどすぎる
立川:その子と、私が2012年に埼玉県新座市議選に当選し、市議になる直前に再会。泣きながら打ち明けてくれた。
――再会した時はどんな様子だった
立川:養護施設を出てすぐ働いたそうですが、フラッシュバックに遭ったそうです。自傷行為もしてしまった。心身の疲労で目もうつろ、体重もものすごく増えたようで。精神安定剤をいつも服用し、睡眠薬を飲まないと眠れないそうです。病院も入退院したり、歩けなくなったり、目の前が真っ暗になったり…。
――ほかには
立川:愛情不足で精神不安定になった女の子がいます。私より3、4歳くらい年下で、彼女が当時小学5、6年生のとき、人一倍、関心を求めるよう職員に接するようになりました。でも、軽くあしらわれてしまうこともある。そのうち精神不安定になって、暴言や狂言が多くなってきました。「死んでやる!」と窓から飛び降りようとしたり、ナイフを持ち出したり。児童相談所に話が行って、その後病院へ。
――どんな治療
立川:精神安定剤を投与され、生活していた12人部屋から別室に隔離され、中学校でも他の子たちとは違う特別クラスに入れられました。他にも小学生の女の子の体を触る、抱きつくとか。高校生の女の子の風呂をのぞくとかがありました。
――性被害への対応は
立川:こういった話をして、本人が傷ついたら困る。でも、私は見過ごせない。彼女らは被害を訴えたにもかかわらず「思春期特有の妄想癖だ」とか「証拠がない」と流されたんです。
――自身の被害は
立川:私はありませんでした。アンテナを張って、ブロックしていましたから。ただ、施設を訪れるボランティアの方の中には変な人もいる…。
――児童養護は今後どうあるべきか
立川:子供たちが本当に必要としているのは“個別の愛情”なんです。施設自体をなくし、里親と養子縁組の制度をもっと普及させたほうがいいと思います。成育歴上、2~3歳までに里親を見つけてもらうか、養子縁組されたほうが子供には良い。それ以上になると、新しい環境に移った時に大変だと言われています。里親、養子縁組の制度が普及するように応援していきたいです。
――5日には日テレが、このドラマのモデルとされる慈恵病院(熊本)など関係団体に正式謝罪。内容改善を伝えた
立川:局は貫いたほうがよかったと思います。このドラマが騒ぎになった時から、私は団体側もちょっと局を責めすぎでは、と思いました。
☆たちかわ・あすか=1985年3月30日生まれ。東京都出身。20歳のときスカウトされモデル活動を開始。23歳で結婚。不動産会社入社。2012年2月、埼玉県新座市議に当選。「美人すぎる市議」として話題に。同年12月に一身上の都合で辞職。









