社会問題化している芦田愛菜(9)主演の日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」の新スポンサーに名乗りを上げた「高須クリニック」の高須克弥氏(69)が同局に申し入れを断られた。

 高須氏は1月31日、本紙にこれまでの経緯を明かしたうえで、ドラマ内容の変更を検討するという日テレに対して「一気に冷めた。変更しないというからスポンサーになろうと決めたんだから、ガッカリだね」と恨み節。

 児童養護施設を舞台にした同ドラマには「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市の慈恵病院などから非難が殺到。事態を重く見た提供スポンサー全8社は先月29日放送の第3話までにCMを自粛していた。そんななかで新たなスポンサーとして「全部買う」として名乗りを上げたのが高須氏。広告代理店数社に電話し、CM枠の買い取りを提案。数億円の資金を投じ、1社提供も辞さない構えを見せていた。

 理論的にはCM放映の中止はスポンサーにとって大損。その損失を肩代わりする形で高須氏がCM枠を買い取るのだから、日テレとスポンサー双方にメリットがあると思われたが…。

「日テレにとって僕の提案は渡りに船。僕はホワイトナイトだよ! 実際、あるスポンサーは『この機に降りたい』とこぼしていた。なのになぜか日テレはNOなんだよ」

 高須氏の元には1月30日夜、正式に代理店から断りの電話があった。「どうも日テレ内で会議が開かれて、現スポンサーの降板も認めないし、新規参入も認めないとなったみたい。これじゃあどうしようもない」(高須氏)

 日テレ関係者は「要は体裁の問題。スポンサーをホイホイ変えてはいい笑い者。高須さんのプロモーションビデオのようなCMが何度も流れることを良しとしない人もいた」と言う。