明日ママの“放送被害”は全国で14件

2014年01月30日 16時00分

 社会問題化する芦田愛菜(9)主演の日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」の第3話が放送された29日、番組内容に抗議している熊本市の慈恵病院と全国児童養護施設協議会が、それぞれアクションを起こした。また、スポンサー全8社が放送を見合わせているCMについて、美容整形外科「高須クリニック」側が名乗りを上げた新規参入も、この日は“お預け”となった。

 慈恵病院はホームページ上で9項目の見解を発表。「児童養護施設へ入所する前に家庭で虐待を受けたお子さんの、傷ついた心のケアの問題」を提起し、「虐待を受けた中には、トラウマ(心的外傷)の影響から脱却できないケースがあります」とした。日テレ側には25日にそうしたリスクを電話で伝えたとし「今後の放送内容に問題があれば、犯罪行為と言われても仕方がありません」と強い言葉で警告した。

 同協議会も29日朝に再度日テレ側に内容改善を求める要望書を送付。20日にも要望書を送ったが、日テレ側が「要望だから回答の必要なし」という姿勢だったため、今回は来月4日までの回答期限を設けた。

 同協議会の武藤素明副会長は本紙に「そもそも誠実さに欠ける」と日テレの対応を糾弾。15日の初回放送後、役員67人に実際の“放送被害”を調査させた結果「フラッシュバックを起こし、女児2人がリストカットなどの自傷行為を起こし、うち1人が病院に搬送された。言葉によるイジメを含めると、被害は全国で14件に上る」と衝撃データを公表した。

「改善が見られなければ、抗議より上の行動を考えている。ドラマを見て、子供たちに万が一があれば、日テレに賠償責任を求めていく」と、解決の兆しは依然見えない。

 CM放送をめぐっては高須クリニックの高須克弥院長(69)が、29日付のブログで「うまく事が運べば今日は高須クリニックの30秒CMが流れるはずだった。事はうまく運ばず、CMはAC(ジャパン)ばかりになった」としており、次週以降に持ち越しとなった。