放送中止できない「明日ママ」3つの呪縛

2014年01月29日 11時00分

大ヒットメーカーの野島伸司氏(顔写真は芦田愛菜)

 社会問題化する日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」の主要スポンサーが“ゼロ”になった。27日、スポンサー3社が新たにCM放送見送りを決め、これで全8社が“降板”する前代未聞の異常事態に。それでもこの日、同局の大久保好男社長(63)は、定例会見で放送継続を明言。脚本や演出も変更せず、全9話を放送する。他局なら「打ち切りやむなし」だというが、日テレには放送中止にできない“3つの呪縛”があった――。

 

 

「事実上のスポンサーゼロの状況で、番組存続なんて聞いたことありませんよ!」


 そう驚くのは他局の関係者だ。児童養護施設を舞台とする同ドラマをめぐっては、「赤ちゃんポスト」を運営する慈恵病院や全国児童養護施設協議会などが「子供や職員への誤解や偏見を与えかねない」と放送中止、改善を求め続けている。


 これを受け、先週までにスポンサー8社のうち5社がCM放送の見合わせを決定。そして27日、最後のとりでだった「花王」「三菱地所」「小林製薬」の3社も追随してゼロとなった。それぞれ同局との契約は継続しており、スポンサー収入面での影響はないとみられる。とはいえ、全スポンサーがCM放送を見合わせる事態は、震災などを除けば、極めて異例だ。


「TBSの深夜バラエティーで先日、不適切な内容があるとスポンサーから声が上がり、番組は打ち切りになった。それほどスポンサーの反応はテレビ局にとって重要。普通なら即打ち切りレベルですよ」(同)


 だが、同局の大久保社長は会見で「事態を重く受け止めている」と言いつつも放送継続を明言。同席した制作局長も「脚本、演出を変えることなく最後までいけると確信しています」と語った。


 日テレは、なぜここまで放送継続にこだわるのか。その裏には“3つの呪縛”が…。

 

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