「THE MANZAI2013」で優勝したお笑いコンビ、ウーマンラッシュアワーの中川パラダイス(32)が、網膜剥離の治療のため手術を受ける。23日、所属事務所が発表した。

 21日に眼科で網膜剥離と診断され、24日には手術を行う。網膜剥離は眼底の網膜が剥がれ、視力を失い視野が狭まり、最悪、失明に至るという怖い眼病だ。中川の場合は退院まで1週間程度というから、大事には至らなかったようだ。網膜剥離といえば中高年、もしくはボクサーなどに多い眼病という印象があるが、実はそうでもないらしい。東京・池袋の中安眼科クリニック、中安清夫院長はこう言う。

「大きな要因として眼球への物理的衝撃があります。そのためボクサーなどに多いのです」

 中川は昔はヤンキーで、殴り合いのケンカもしていたようだが、そんな過去が要因の一つになったのかもしれない。

 また「年齢的に30代から多くなります。特に近視の強い人は、要注意です」と中安院長。強い近視の人は眼球が前後に伸びた状態になり、網膜が破れやすくなるというわけだ。

 肥満や飲酒、喫煙など生活習慣については関係ないというが、「とにかく、目を悪くしないようにすることが大事。特に飛蚊症(糸くずのようなものが見える症状)がある人は、定期的な検査をお勧めします」(中安院長)。

 初期症状としては「目の縁にパッパッと光が走ったり、突然、墨をこぼしたような黒いものが見えたりします。初期ならレーザー治療で済みます。早めの治療が大事ですね」(同)。変なものが見えたら大事に至る前に眼科で診てもらうことが大切だ。