【第56回ブルーリボン賞:主演男優賞=高良健吾】東京映画記者会(東京スポーツ新聞社など在京スポーツ新聞7紙の映画担当記者で構成)が投票で選ぶ「第56回ブルーリボン賞」の各賞が22日、決定した。主演男優賞の高良健吾(26)は、受賞作で作品賞にも選ばれた「横道世之介」で共演した天然キャラ・吉高由里子(25)を「意外な熱血漢」と告白した。

 役者としての理想は「常に変化していたい。理想は『おはようございます』のセリフ一つにしても、毎回違う気持ちのこもった言葉で言いたいです」と語った。

「横道世之介」ではヒロイン役の吉高と共演。2人は過去に「蛇にピアス」でも共演しているだけに気心は知れている。「吉高さんの役は吉高さんにしかできない。本当にかわいい」と絶賛した。

 ただ吉高といえばプライベートでの奔放な恋愛遍歴や突飛な発言で“天然系女優”“不思議ちゃん”などと評される。だが高良は「天然とか言われるけど、素晴らしい人。すごく気を使う、繊細な人ですよ。まあ確かに、天然な部分もあるのかもしれないけど(笑い)」と擁護する。

 撮影中、特に高良の印象に残った吉高の言葉があった。それは「昔は明日が勝手に来てたけど、今は自分たちから明日に行かなきゃいけないよね」という“不思議ちゃん”とは思えない熱い言葉。高良は「本当にその通りだなと思った。昔は2人とも暗くて、撮影中もしゃべらなかった。逆に今はしゃべらなくても、落ち着いていられる関係。周囲から『このコンビがいいね』と言われることが本当にうれしい」と率直に語っていた。