15日に放送されたTBS系バラエティー番組「奥様はモンスター2」の収録で、デヴィ夫人が共演した一般女性に平手打ちを3発見舞った事件は、女性が警視庁成城署に被害届を提出し、同署が暴行容疑で捜査している。

 当のデヴィ夫人は22日早朝、米国から帰国し東京・青山葬儀所で営まれた女優淡路恵子さん(享年80)の告別式に参列。淡路さんとの思い出を語った後で、自らの騒動について「大変不幸なことが起こりました。これは私と彼女(一般女性)の話し合いで済むこと。騒ぐようなことじゃないので、騒がないでください」と笑顔で語った。女性から電話があったことを明かし、今後話し合いの場も設ける意向だ。

 さらに、デヴィ夫人は「明日(23日)から田母神さんの選挙応援のため、飛び回ります!」と都知事選に出馬の元航空幕僚長・田母神俊雄氏(65)を、引き続き応援すると表明した。どうやら、ここが“田母神潰し説”の根拠となっているようだ。

 そもそもデヴィ夫人の“暴行事件”をスクープしたのは朝日新聞。そのことで、ある噂がささやかれている。某全国紙社会部記者は「実は朝日新聞の社会部デスクから、現場記者に『田母神に不利なネタを集めろ』と指示が出ていたというんですよ。都知事選の告示前に掲載しようと動いていた。めぼしいネタが出てこなかった中で、田母神氏の強力な支援者デヴィ夫人の“暴行容疑”が警視庁担当から出てきた。“これだ!”と真っ先に飛びついたそうです」。

 デヴィ夫人はブログ上で、早くから田母神氏支援を明かしている。抜群の知名度を引っ提げ、12日から上野や秋葉原などで田母神氏の街頭演説で応援演説を行い、テレビと変わらぬ毒舌を披露。ネットでは大きな話題となっており、今後も渦中のデヴィ夫人が応援するとなると、良くも悪くも田母神氏に注目が集まることは明白だ。

 とはいえ、現時点では舛添要一元厚労相(65)と細川護熙元首相(76)の“一騎打ち”ムード。田母神氏はデヴィ夫人以外にも元東京都知事の石原慎太郎氏(81)らが支援表明しているとはいえ、苦戦が予想される。そんな候補を朝日が“潰す”必要があるのか。ただ“伏線”はあった。

「朝日系列で都知事選の支持動向をアンケートしたんですが『誰が都知事になってほしいですか』との問いに田母神氏が70%近い支持を集めてダントツだったんです。日経新聞の調査でも田母神氏は24・4%で、細川氏(17・5%)を上回る支持を集めて堂々の2位。おまけにネットでも人気が上昇している。田母神氏の考えを断固として認めない朝日新聞社内では、意外な支持率に『信じられない!』と大騒ぎになった。危機意識を持っていたのは間違いない」(前出記者)

 こうした背景もあり、一般紙社会部記者の間では、朝日が報じたデヴィ夫人スクープは「明らかな田母神ネガティブキャンペーン」という声が上がっているのだ。

 大物デヴィ夫人だけに“暴行事件”は、様々な臆測を呼んでいる。