放送続行の芦田愛菜ドラマ ついに“犠牲者”

2014年01月23日 07時30分

日本テレビ近くに掲示された「明日、ママがいない」の巨大ポスター

 芦田愛菜(9)主演の日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」で、ついに“犠牲者”が出た。同局のOBで法政大学社会学部(メディア社会学科)教授の水島宏明氏(56)によると、ある若者がドラマを見た直後にパニックとなり、リストカットに及んだという。水島氏は21日、本紙の取材に「制作現場の想像力のなさが原因」と“古巣”を一刀両断。同日には全国児童養護施設協議会と全国里親会が会見し、ドラマ内容の改善を求めた。放送続行を強行した日テレが、集中砲火を浴びる事態に発展している。

 

放送中止できない「明日ママ」3つの呪縛



 児童養護施設で暮らす“母なき子”を題材にした同ドラマをめぐっては、すでに熊本市の慈恵病院が同局に放送中止を申し入れている。21日には全国約600の施設から成る全国児童養護施設協議会と全国里親会が厚生労働省で会見し、過激な描写を改善するよう訴えた。

 同協議会の藤野興一会長(72)によると「芦田愛菜ちゃんが小学3年生だからだと思うが、同じような境遇の子が学校で『おまえが(ドラマの)主人公なのか』と根掘り葉掘り聞かれるケースが出ている」。里親会の星野崇会長(68)も「それまで周囲から『大変ですねぇ』と思われてきた里親さんたちが、好奇の目で見られないか心配だ」と危惧する。

 さらにショッキングな報告もある。施設出身のある若者が、初回放送(15日)を見た後にフラッシュバックを起こし、リストカットに及んだというのだ。これは日本テレビ放送網の元記者・解説委員で、「NNNドキュメント」のチーフディレクターも務めた水島教授の元に寄せられた情報で、ネット上ではその全容が公開されている。

 それによると、若者は放送翌日に「『明日、ママがいない』を見ましたか? 怖かった…。ショックでした。あれを見て昨夜、ものすごいパニックになって具合が悪くなって…」と述べ、その腕には3本の生々しい傷痕が残されていたという。幸いにも大事には至らなかったが、児童福祉関連に豊富なネットワークを持つ水島氏は「今後も犠牲者が出る可能性はある」と警鐘を鳴らした上で、騒動の本質にこう斬り込んだ。

 

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