キムタクを映画界から追放せよ!

2012年01月29日 10時00分

誰も言わないから、俺が言う! もうキムタクはいらない――。「第54回ブルーリボン賞」の各賞が24日に決定したが、作品賞に輝いた「冷たい熱帯魚」の園子温監督(50)が、「SMAP」木村拓哉(39)の映画界からの〝追放〟を訴えたのだ。芸能界ではタブーとされるキムタク批判の真意とは。本紙しか書けない園監督の過激発言を公開する。

園監督が突然「キムタク批判」に及んだのは、ブルーリボン賞受賞者のインタビュー取材でのこと。東京映画記者会に加盟するスポーツ紙7紙が揃った「公の場」で突然「キムタクなんて映画に起用しちゃだめなんだよ!」と言い放ったのだ。
キムタクが出演した最近の映画といえば、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の初実写化映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010年公開、東宝)が記憶に新しい。TBSが出資しテレビで宣伝しまくったが、興行成績は振るわなかった。
この「ヤマト」について園監督は、同じく宇宙戦艦が出てくるハリウッドのSF映画「スター・トレック」を例に挙げて次のように話した。
「キムタクが『ヤマト』をやってたけどさ、『スター・トレック』は無名の俳優をたくさん揃えていた。ハリウッドは腐っても『企画自体で勝負する』というプライドがある。それに比べて今の日本映画界はプライドがなさすぎだ! キムタクとか使う自体がさ、本当に良くないよ!」
キムタク頼みの日本映画界への痛烈な批判…。園監督の怒りは個人的なものでなく、映画を愛する人の気持ちを代弁していると言えそうだ。
「映画監督は役者のプライドを育ててやらなければいけない。それが監督の職務だと思っている」と言う園監督はさらにヒートアップし「日本にはものすごい役者がごまんといるのに、それが毎回、キムタクとかだったら、役者もプライドなくなって、やる気がなくなっちゃうよ!」。
確かに最近の日本映画界は若い女性客目当てに、ジャニーズのタレントを安易にキャスティングするケースが多い。キムタクは数年前まではヒットメーカー的存在だったが、最近は客入りも芳しくない。テレビドラマでも視聴率は苦戦続きだ。
実際に映画関係者からは「どの役を演じても全部同じように見える」と演技力のなさを指摘されているほど。にもかかわらず、キムタクばかり起用したがる日本映画界に、園監督はガマンできない。この〝悪癖〟を断ち切らなければ「真の役者は育たない」というわけだ。
さらに最近は松本人志(48)や板尾創路(48)など、お笑い芸人が監督を務めるケースが多い。その先駆けと言える北野武監督(65)については「世界で評価されているから」と高く評価したが、それ以外は認めていない。「基本的には芸人や歌手が映画撮るのも『やめてください』と思いますね」
芸能界ではタブーとも言える「キムタク批判」「ジャニーズ批判」を展開した園監督は「あ~やべえかな。オレ、どうなっちゃうんだろう」と苦笑。だがどんな〝圧力〟にも屈しない、覚悟の上での発言だったとも明かした。
「いいんですよ。最近、大島渚とか野坂昭如みたいな立場を誰も受け継がない。そのあとを継ぐのはもう、オレしかいないのかなと勝手に思っているんです。そういう毒舌吐いていく立場の人が1人いないと若者が安心しない、誰もやらないならオレがやるしかないなと。これからも『いまの日本映画界は腐った連中しかいない』ぐらいのことは確実に言いますよ」
今後も「映画界のご意見番」として「ジャニーズ批判」を繰り広げる覚悟のようだ。