コミケに女性ファッションブランドが出展した理由

2013年12月31日 20時00分

左から「けいおん!」の唯、律、澪をイメージしたコラボ商品を着た店員

 世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット85」(コミケ85=29〜31日、東京ビッグサイト)の企業ブースに異色の一角があった。

 来場客でごった返す会場の中にあって落ち着いたたたずまいのオシャレなブース。ショップ店員らしき女性たちが通り過ぎる女性来場者に声をかけていく。

 10代から30代の女性を中心に人気のファッションブランド「earth music&ecology」(以下アース)のレーベル「earth music&ecology Japan Level」(以下ジャパンレーベル)のブースだ。

 ジャパンレーベルは2012年にアースとボーカロイド・初音ミクとのコラボからスタートしたレーベルで、商品をネットショップで販売。コミケの参加は今回で3回目となる。

 ブースでは「けいおん!」の登場キャラクターと同じコーデ商品の入ったバッグや、「夏目友人帳」のワンピースなど人気作とのコラボ商品を販売。

 担当者は「普段アースで購入していただいている方にびっくりして立ち止まっていただいています。おかげさまで、レーベルの認知度も上がってきていて、昨年を上回る手応えを感じています」と話す。

 商品コンセプトは普段使いできるコラボだ。

「女性にとってキャラクターがプリントされている商品はなかなか着づらい。ジャパンレーベルは知っている人であればどの作品とのコラボか分かるという形で、普通にオシャレをしたい人でも手に取れるので喜んでいただいています」(同担当者)

 今年発売した、女性に人気のアニメ「黒子のバスケ」とのコラボ商品は即完売。さらにジャパンレーベルでは、アース本体で取り扱っていないメンズ商品も揃えるなど、新たな客層も取り込んでいる。

 アニメ全体を見回しても2013年は「Free!」「うたの☆プリンスさまっ潠」など女性向けアニメがヒットし、DVDの売り上げを伸ばした。最大のヒット作となった「進撃の巨人」も、登場するキャラクターのリヴァイ調査兵団兵士長の女性人気が快進撃の理由の一つ。女性の存在はビジネス面でもより重要視されてきている。

 その一方、女性アニメファンには「隠れオタク」が多く、ジャパンレーベルのように男性ファンとは違う細かい“気遣い”が必要となる。