「日光猿軍団」と「反省ザル」合併か

2013年12月23日 11時00分

卒業式を終えた猿軍団の“進路”は?

「じぇじぇじぇ!」な“合体”だ。大みそかで閉園する猿の人気テーマパーク「日光猿軍団」(栃木・日光市)が、「反省」ポーズの猿で知られる「太郎次郎一門」から「猿軍団」の傘下入りを打診されていることが21日、分かった。実現すれば、日本を代表する猿芸の2大巨頭がコラボする仰天案。猿の“狂騒曲”が再びヒートアップする――。

 あれっ、解散するんじゃなかったの!? 思わずそうツッコミを入れたくなるような衝撃オファーが「猿軍団」に舞い込んでいた。

 本紙のスクープで「猿軍団」の閉園が明らかになったのは今年8月。複数の関係者によると、約22年間続いたその歴史が終わり、卓越した技術が継承されないのは惜しいと考えた「太郎次郎」サイドが11月ごろ、コラボの打診をしたというのだ。

 同テーマパークの人気公演「お猿の学校」で校長役を務める間中敏雄氏(65)は21日、「話は来ていて、検討しています」と認め、こう明かした。「『猿軍団』を残したいのが本音。それを引き継げるのは彼しかいないと思っている。ただ、お互いの方向性が合うか…。年内はゆっくりして、年明けにじっくり考えようと思っています」。「猿軍団」のリーダー・ぜん太は「ウ、ウッキー!?(マ、マジっすか)」と真っ赤な顔をさらに紅潮させて驚いた。

 間中氏が「彼」と指したのは「太郎次郎」の猿まわし師・村崎太郎氏(52)。太郎氏がニホンザルの「次郎」(初代)と1978年にコンビを組み、同氏のヒザに次郎が手をつく「反省」のポーズで80~90年代に人気を博した。「猿軍団」のオープンは92年で「太郎次郎」のほうが“先輩猿”に当たる。

「猿軍団」へのオファーについて「太郎次郎一門」の担当者も「コラボのお話をさせていただいています」と認めた。

 実現すれば“解散特需”に沸き、再び脚光を浴びている「猿軍団」の傘下に「太郎次郎」側が組み込まれる模様。実績、経験が豊富な間中氏が“ボス猿”としてトップに君臨し、太郎氏が実演を担当という新しい組織を誕生させるという。間中氏も「芸技術なら『太郎次郎』、ブランドなら『猿軍団』」と両者の強みを語る。

 ただ、合体案には多くの懸念はある。「猿軍団」が世界で唯一の猿の集団芸なのに対し、「太郎次郎」は人間1人と猿1匹による猿まわし芸と、そもそも芸風が異なるからだ。関係者も口々にこう話している。

「『猿軍団』は猿に優しい調教、『太郎次郎』は厳格な調教と言われている。方針が合わないのでは」「『猿軍団』は演芸中に猿を縄で縛らず、間中さんの軽妙トークと猿の奔放な動きがマッチした“コント”が持ち味。『太郎次郎』は猿を縄で縛って『反省』ポーズを繰り出す“漫才”が特徴。言わば似て非なる芸」などなど。

 芸能界にあてはめれば、「AKB48」と「ももいろクローバーZ」が合併するようなもの。今回は日本が誇る猿芸のツートップだ。いままでにはなかったものが出来上がる可能性がある一方、「実現は厳しい」という見方は強い。

 合体案が出てきたとしても「日光猿軍団」の閉園に変わりはなく、間中氏は「就職氷河期のこの時代。『軍団』を“卒業”する猿たちが“就職”できるか!?といったところですね」とドヤ顔でジョークを噴射した。

 2014年のえとは「うま」だが、「来年の主役はオレたちだ。ウッキッキー!」となるか。