テレビドラマ「刑事・医者」ものばかりの苦しい事情

2013年11月16日 16時00分

「相棒」で大成功の水谷豊

 視聴者離れが進んでいるテレビ各局は以前に増して大コケが許されない風潮となっているため、一つの番組がヒットすると“右へならえ”とばかりに同じような企画が続出している。ドラマで言えば、刑事・医者モノが代表的な例だろう。だがその2つのジャンルもすでにネタ枯れ状態で、新たな原作・脚本を探してテレビマンは右往左往している。
 ベテランのテレビ局関係者がため息交じりに漏らす。

「最近は、予算が削減される一方なのに、数字が悪いと許されなくなった。昔のように冒険ができなくなったのです。だからどこのチャンネルに合わせても同じような番組ばかりでしょ!?」

 ドラマでは特にその傾向が顕著だろう。「刑事・医者モノは堅く数字が取れるということで『困ったらこれをやっておけ』というムードになっているのです。一発当たると、続編も制作しやすいですしね」とドラマ関係者。

 確かに今クールもこの2つが目白押しだ。刑事モノは「相棒」(テレビ朝日)、「クロコーチ」(TBS)など。医者モノも「Doctor―X」(テレ朝)が存在感を示し、恋愛ドラマの王道・フジテレビの月9も「海の上の診療所」と医者が絡んだストーリーだ。

 2014年1月クールも似たような状況は変わらない。刑事モノは「緊急取調室」(テレ朝)、「S―最後の警官―」(TBS)、医者モノに至っては「Dr.DMAT」(TBS)、「医龍4」(フジ)、「チーム・バチスタ4」(フジ)などの放送がすでに発表されている。

 前出関係者は「ドラマプロデューサーなどは、刑事・医者ものでドラマになりそうな良い原作はないかと探し回っていますよ。だがもはや、いろんな局が手を出し尽くしたためネタが尽きており、みんな頭を悩ませていますよ」。あまりにも同じようなものばかりやっていると、またすぐに飽きられそうなものだが…。