NHKと民放がW杯放映権料で大モメ

2013年11月09日 11時00分

W杯で活躍が期待される本田(左)と香川

 2014年ブラジルW杯の日本国内向けのテレビ放映権問題が紛糾している。

 02年日韓W杯以降、国内向けW杯放映権はNHKと民放で組織するジャパンコンソーシアム(JC)と衛星放送「スカパーJSAT」が費用を分担し中継してきた。それが、今大会は総額400億円に及ぶ高額な放映権料になるため、代理店とスカパーで交渉決裂。「テレビ中継なし」の危機が浮上している。

 ただ、関係者によれば「民放では、負担は増えるけど『JCで全試合の中継権を取ろう』ということで合意している。12月の(W杯)抽選会の前にも、何かしらのことは決まるのではないか」。W杯中継からは撤退しない方針だというが、そんななかで懸念されているのがNHKの存在だ。

「あとはNHKがどう考えて、どこまで(の金額を)出すのか。NHKはBSで全64試合中継したいようだから、どういう(権料の)負担になるか…」(同関係者)

 権利獲得を目指すJCでは、NHKと民放連の金額負担が大きな問題になるという。さらにNHKの負担金が増える場合に「NHKはいつも日本代表の1次リーグ初戦の中継にこだわっているけど、今回は金を出す分『日本代表戦を全部(1次リーグ3試合)やらせてほしい』とか言うのではないか。そうなればまとまらないかも…」とも危惧する。

 W杯の日本代表戦は視聴率50%超えもあり得るビッグコンテンツ。確実に中継できる1次リーグ3試合は、NHKと民放に配分された後、民放で抽選して中継局を決める。民放側の代表戦の中継権利が消失すれば、再び紛糾しそうだ。