東宝にとって痛い宮崎監督引退

2013年09月05日 11時00分

 宮崎駿監督(72)の引退で配給元の東宝は「また1つ“ドル箱ヒットシリーズ”を失うことになる」とはある映画配給関係者だ。


 俳優・織田裕二(45)主演の「踊る大捜査線」シリーズは全4作で興行収入が合計400億円超えを果たして完結。「レンタルDVDなどの二次使用を考慮すると、それこそ1000億円超えじゃきかない」(前同)と、まさに“金の成る木”だった。


 しかし「シリーズ最終作は60億円。これだけでもすごいことですが、ピーク時からすれば3分の1でした」とこの関係者は明かす。


 その後、期待された伊藤英明(38)主演の「海猿」シリーズは4作目にして70億円近くの興収を記録。ところが、原作者と映画製作の窓口だったフジテレビとの間でトラブルが起き、続編制作は絶望的とみられる。


 その中での引退宣言。「『風立ちぬ』も100億円近くは稼ぐと目されている。『出せば売れる』というジブリのブランド力。これといった有力コンテンツもまだ育っておらず、かなりの痛手であることは確実です」(前同)


 別の映画関係者は「現在の映画界は東宝の独壇場。まだまだ、東宝パワーは衰えないでしょうが、徐々に有力コンテンツが減っている状況に、他社は食い込むチャンスなんですが…。このままじゃ東宝超えは厳しい。新たな風を吹き込むためにも他社はオリジナリティーあふれるやり方を考えなくてはいけない」と苦言を呈した。