山口いづみが東欧の人気歌手に!

2012年06月13日 12時00分

 女優・山口いづみ(57)が本人も知らないうちに東欧・クロアチア共和国において「最も有名な日本人シンガー」になっていたことをご存じだろうか? ある時は助さん(水戸黄門)の女房、またある時は隠密同心、ソフトバンク犬の初恋のマドンナから妖艶な悪女までをも演じ、エマニエル夫人の吹き替えでも知られるベテラン女優に一体ナニが起きたのか――。

 ――クロアチアで大変な人気だそうです

 山口:3年前から歌手活動を再開し、ライブで歌わせていただいてるんですが、そこでクロアチア語の歌を歌っていたんです。知人にVTRを回してもらい、その映像を「皆さまにクロアチアの曲を聴いていただけたら…」って軽い気持ちでユーチューブにアップしていただいたんです。で、そのまま忘れていたら「1日に2万件以上もアクセスがあるよ」って聞き、そのすべてがクロアチア国内からのモノだったんです。

 ――すごい数字です。そもそもクロアチア語の歌と出合ったのはなぜ

 山口:私、ライブでいろんな国の歌を歌っているんですよ。英語、フランス語、ポルトガル語、あと少し中国語など。〝なんちゃってインターナショナル〟なんですけどね(笑い)。クロアチアに、よくお仕事で行かれる知人がいまして、その方にお願いして買ってきていただいたCDの中に、私が今、歌っている「Cetri sutaduna」が入っていたんです。日本人が聴いても違和感のないメロディーで歌ってみたくなって。

 ――クロアチア語は理解できますか

 山口:もちろん全然ダメです。クロアチアと聞いてもサッカーや格闘技のミルコ・クロコップぐらいしか知りませんでしたから。それでクロアチアの政府観光局の方を紹介していただき、歌詞を全部カタカナで書き出してもらい練習しました。「ライブで歌います」と言ったら、駐日大使の方が来てくださって、どうやら、その方の口コミで広まったみたい。

 ――実際にクロアチアを訪問したのは

 山口:昨年の6月から7月にかけて10日間、完全なプライベート旅行として訪れたんです。ウィーン、チェコのプラハから陸路で入りまして、真夜中にドゥブロヴニクという奇麗なリゾート地に着いたんです。そうしたらホテルのロビーに何台ものテレビカメラが立ち並び、国営放送のインタビューやら、夕方のニュースで流れるやらで「私、どうなっちゃったんだろ?」「通訳は?」とかパニックになりました。
 ――山口さんの訪問がすでに知られていたと

 山口:現地ニュースでも「日本の女優がクロアチアの歌を歌っている」というのが流れていたみたいで、本人も知らないところで相当話題になっていたみたいなんです。日本のビジネスマンがすごく田舎のほうを訪れた時にも、私のことを聞かれたらしいです。映像がきっかけで、こんなことになっちゃうとは…。

 ――ある意味、現代のシンデレラストーリーのようでもありますが…

 山口:もう驚くばかりですよ。スプリットという場所では約30年前に「Cetri sutaduna」でグランプリを獲得した歌手、メリ・セティニクさんにもお会いしました。日本でいう美空ひばりさんのような存在の国民的歌手の方なんですって。すごく気さくな方で「一緒にフェスティバルに出ましょう」と誘っていただいたんですけど、衣装もないし結局はお断りしました。

 ――36年ぶりに再開した歌手活動が、欧州にまで波及するとは…

 山口:今後もいろんな国の言葉で歌うことにチャレンジしていきたいですね。今度はドイツ語の歌にチャレンジしてみようかなと思っています。

☆やまぐち・いづみ=1954年10月3日、東京都出身。72年、「緑の季節」でアイドル歌手デビュー。「雑居時代」「江戸を斬る」「大江戸捜査網」「水戸黄門」など多数の人気ドラマ、映画、CMなどに出演。2009年、36年ぶりに歌手活動を再開した。82年に結婚。長男は俳優の小口健斗(24)、次男(23)はギタリストとして活動中。