飛鳥「薬物吸引ビデオ」流出秒読み

2013年08月03日 11時00分

1日夜、飛鳥(顔写真)の自宅インターホンを押すテレビレポーター。報道陣も多数詰めかけた

 本紙の匿名スクープを発端に波紋を広げる「CHAGE and ASKA」のASKA(55=飛鳥涼)の“薬物中毒騒動”が1日、新たな局面を迎えた。飛鳥はこの日、所属事務所を通じて一連の疑惑を否定したが、鍵を握る「シャブ吸引ビデオ」の流出は秒読みだ。さらに、通称「マトリ」と呼ばれる厚生労働省麻薬取締部に加え、暴力団絡みの事件を担当する警視庁組織犯罪対策4課も重大関心を示し、本格的に捜査を行う。単なる薬物事件では終わらせない当局の“真の狙い”も見えてきた。

「ここまで騒がれたら、お上(警視庁)も動かないわけにはいかないよ」

 そう明かすのは取り締まり当局の関係者だ。本紙に加え、1日発売の「週刊文春」も飛鳥の“薬物中毒問題”を報道。騒動は過熱の一途をたどっている。

 この“事件”のポイントは2つ。1つは飛鳥が以前から違法薬物に手を染め、ここ数年で末期的な薬物中毒者になったといわれること。もう1つは入手ルートが暴力団関係者である上、覚醒剤を使用している現場を隠し撮りされ、それを材料に脅されている点だ。

 飛鳥の所属事務所の「ロックダムアーティスツ」は1日、コメントを発表。一連の報道に対して「事実に反しており、大変遺憾です」と否定した上で「弊社としてはこれらの報道に対し、厳重に抗議します」とコメントを発表した。

 とはいえ、具体的にどの部分が事実に反しているのかの説明はなく、本紙取材班は同社社長のケータイを前日から鳴らし続けているのに応答はないままだ。
 一方で、潔白を宣言した飛鳥にとって思わぬ“落とし穴”も想定されている。問題の「シャブ吸引ビデオ」がすでに複数の出版社に持ち込まれており、流出寸前になっているというのだ。

 舞台裏を知る関係者は「7月上旬ごろ、ある男性から某大手出版社に『買わないか?』と電話があったそうです。その後、別の出版社にも同様の連絡があったそうです」と明かす。

 その際、男性が提示した金額は破格のものだったという。「なんでも100万円どころじゃない金額、おそらくその5倍10倍だったという噂です」(事情通)

 結局金銭面で折り合わず、両社とも購入は見送ったというが、別の関係者いわく「これで話が完全に消えたわけでない。むしろ、問題が表面化したことによって“売る側”の動きも活発化していると聞く。それも吸引ビデオを撮影したグループではなく、単に小遣い稼ぎで動いている連中だ。飛鳥の背後は魑魅魍魎。闇の勢力がうごめいており、全く統一されていない。ビデオが世に出るのは時間の問題だろう」。

 さらに飛鳥の頭を悩ますのが“お上”の動きだ。本紙既報通り、飛鳥の薬物情報を10年以上前からキャッチしていたのは取り締まり当局でも警察ではなく、厚生労働省に属するマトリ(麻薬取締部)の方。ただ、現行犯逮捕が原則な上、密売グループの摘発など、ほかに優先すべき事案が生じることもあり、これまで飛鳥の件は“後回し”にされてきた。

 だが、今回の報道で状況は一変。関係者によれば「多くは語れないが、本腰入れて動き出すことになった」という。

 マトリ以上にヤル気をみなぎらせているのが警察だ。警察関係者は「大物アーティスト、覚醒剤、ヤクザ…こんなにおいしいネタを見逃すはずがない。一連の報道を見て、上層部が暴力団絡みの事件を担当する組対4課を中心に捜査を命じた」と明かす。

 しかも当局が狙っているのは薬物だけではない。別の関係者は「飛鳥をゆすっている暴力団員が日本最大の暴力団組織の山口組、それもトップの6代目司忍組長の弘道会系組員なんですよ。ここ数年、警視庁は弘道会への締め付けを強化している。飛鳥を突破口に弘道会のシャブルートにもメスを入れたい考えのようです」と指摘する。

 そのためにはまず飛鳥本人が恐喝の被害届を出す必要がある。

「今後、飛鳥を参考人として事情聴取し、被害届提出を促すことが予想されます。実際、水面下ではそういう動きが始まっていますが、問題なのは飛鳥本人に恐喝されたという認識が薄いことです。当局がその部分をどうクリアするかが今後のカギとなるでしょう」(事情通)

 前代未聞の大物アーティストの薬物騒動。すべてが解決する日はやって来るのか。