水道橋博士vs橋下市長「東国原氏が仲裁を」の声

2013年06月21日 11時00分

 テレビで共演した日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)の「小金稼ぎのコメンテーター」発言にキレたお笑いタレント水道橋博士(50)が番組降板宣言した騒動が、新たな展開を迎えた。当事者間のバトルのみならず、一般人からの“殺害予告”ツイートが水道橋博士に対して送られたのだ。ツイッター上で2人は謝罪し合ったものの、早く“リアル”の世界でも手打ちしなければ、騒動は拡大する一方だ。そんな中、日本維新の会関係者から「東国原さんに仲裁してもらいたい」との声が飛び出した。

 慰安婦に関する問題発言でテレビ大阪「たかじんNOマネー」に生出演した橋下氏が発した一言に怒った博士が、終了間際に席を立ち帰ってしまったのは15日のこと。橋下氏はその後、ツイッターで「撤回します。すみませんでした」と謝罪し、博士も「こちらこそ、すみませんでした」と返したが、騒動は広がった。

 16日に博士はツイッターで、「こういう文書を送る人がいます。通報します。→きがかわった。とにかく、いたぶって殺す、し、お前を狙って殺す。ぶれてない。もういい。ブロックする」と殺害予告が届いていることを明かした。

 ここまでくれば、テレビだけの問題ではない。前代未聞の「橋下大阪市長VS水道橋博士」のバトル。維新の関係者は「このままでは2人にとってよくない」と危惧する。橋下氏にしてみれば「職業差別」と批判されかねない。博士にしても「単に目立ちたいだけじゃないのか」とネットで批判されている。

 一部のインターネットメディアが「水道橋博士の降板は初めから決まっていた」という記事を掲載すると、もともとお祭り状態だったネット上はさらなる大騒ぎに。本人も16日のラジオ番組で、橋下氏がタレント弁護士時代に生放送中の途中で退席した事例にならったパロディーだったことを示唆した。

 だが、テレビ大阪の関係者は「ネタじゃなくガチですよ。なんでこんなことをしたのかは本人しか分からない。バタバタして本人に連絡もできていません」とガチ過ぎる降板劇に対応も後手に回っている様子を明かす。

 しかも、番組降板についてテレビ大阪は「慰留を行うことが正式に決まった。明日(18日)にも博士さんの事務所と相談する」としている。
 こうしたガチンコ状況を念頭に、前出の維新関係者は「橋下さんにとっても水道橋博士さんにとっても、先輩である東さんが事態を収めるには一番の適任者。目上の東さんに『冷静になれよ』って言われたら2人とも、いい大人なんですから聞くでしょう」と収拾策を示す。「東さん」とはもちろん維新の会、東国原英夫衆院議員(55)だ。

 橋下氏の相談役でもある東国原氏は「たけし軍団」時代、博士の兄弟子でもあった。16日にはツイッター上で「『たかじんNOマネー』の件、小野(水道橋博士)も話題になるポイントを心得ているし、世間の耳目を集め(特に、大阪はああいうの好き)、たかじんさんが欠席されて視聴率や話題性にどちらかと言うと欠ける中、何とか番組を盛り上げようと言う戦略やプロ根性は中々である」とボケつつ、かつての弟分を擁護している。

 この文章から2人の間に入る明確な意思は見られないが、仲裁役を引き受けることは東国原氏にもメリットがある。

 東国原氏は昨年12月の衆院選で当選し、国政進出を果たした。だが「知事から国政に転じたと言えばカッコいいが、当時の維新の人気に『便乗した』というイメージがぬぐえない。橋下市長の慰安婦発言で維新の人気がガタ落ちした今、東国原氏の影はますます薄くなっている。その意味ではたけし軍団の後輩の水道橋博士と橋下市長の仲裁役はメリットがありますね」(永田町関係者)

 東国原氏が仲裁役に名乗り出る可能性は高そうだ。果たして、どうやって2人を手打ちさせるのか、政治家としての手腕よりも興味深い。