三浦氏がライバル登山家の裏事情ポロリ

2013年05月31日 16時00分

 史上最高齢80歳で最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、8848メートル)に登頂、29日に帰国した冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎氏が同日、81歳での登頂を断念したネパール人ミン・バハドゥール・シェルチャン氏に疑問を投げかけた。話は同国指導層にも及び、脱線発言を関係者が謝罪する一幕があった。

「ネパールの方に対する不適切な発言をおわび申し上げます。ネパールには素晴しいシェルパや友人がいて、お世話になっていることを付け加えさせていただきます」

 校長を務めるクラーク記念国際高校(東京都新宿区)で開かれた凱旋記者会見。司会を務めた長女で三浦氏の事務所代表・三浦恵美里さん(52)が陳謝で締めくくった。

 問題視されたとみられるのは「政府の役人は怪しい連中が多い。マフィアと組んで何か仕掛けをやっているという噂が飛んだり、実際今回もそういう状況」などの三浦氏の発言。シェルチャン氏の背後で“作為”が働いた可能性を示唆した。

 この前段に、最高齢登頂記録更新を狙っていたシェルチャン氏についてのコメントがあった。三浦氏によると、シェルチャン氏はベースキャンプまでヘリコプターで飛び、いきなり山頂にアタックしようと試みたという。三浦氏にすればあり得ない手法だ。

「どうしていきなりヘリで来て、行けるのか。登れたら、逆に秘訣を聞きたいと思っていた」と疑問を呈した。疑いの目は5年前にも及ぶ。

「僕が75歳で登った時、どういうわけか急きょ76歳で頂上に登ったということに一応はなっている。頂上に登ったかどうかは誰も信用していない」(三浦氏)。恵美里さんの話では、今回も三浦氏がエベレスト挑戦をネパール観光局に知らせた後、シェルチャン氏の登山の話が出た。

 シェルチャン氏はかつて「僕が(エベレストに)行くと、黙っていても政府は登ったことにしてくれる」と告白したという。「シェルチャンさんも祭り上げられてかわいそう」と語った三浦氏。政府側へ不信感があるのは間違いない。