故尾崎さん「新アルバム」の夢かなわず

2012年06月05日 18時00分

 歌手・尾崎紀世彦さんが5月31日午前0時5分、肝臓がんのため死去した。69歳だった。葬儀・告別式は近親者で済ませた。昨年5月に所属事務所を辞め、1年以上にわたって療養していた尾崎さんだが、体調が回復すれば今春にもレコーディングする予定だったという。

 

 4月に一部週刊誌で「失踪」と報じられた尾崎さんだが、都内に入院しており、必死の闘病生活を送っていた。もちろん復帰を目指していたが、がんは肝臓だけではなく肺もむしばんでいたようで、ついに帰らぬ人となってしまった。

 

 最後まで再起を目指していた尾崎さん。音楽面で長年にわたって二人三脚でプロモーションを担当してきた小松プロモーションの小松吉雄社長は「実は春にアルバムのレコーディングを準備していたんです。体調を見ながら…と言っていただけにショックです」と漏らした。収録曲はすべて決まり、レコーディングのための音源もすでに作っていた。「あとは尾崎さんの体調を見て、歌入れだけの状態になっていた」という。

 

 「ミュージシャンの為末照正さんが書き下ろした『羅針盤』という曲があったんです。その曲は日本酒『吉野川』のCMとして10年以上にわたって使われていたのですが、その曲を歌いCMにも出演していたのが尾崎さんだったんですよ。しかし、シングルになっていなかったので、今回、新しいアルバムに入れたい…といって、為末さんにも言っていたんです」と小松社長。

 

 尾崎さんのニューアルバムを聞きたい人も多かっただけに、あまりにも残念だ。