今月9日に新札のデザインが発表された。5年後に2千円札以外の紙幣が変更となり、1万円札は渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎となるのは周知の通りだ。「キャッシュレス化で最後の紙幣になるかもしれない」「ATMや自動販売機の改修で経済効果が期待できそう」「津田梅子の肖像画は反転画像だ」など、様々な話題が出ている。なぜこの3人が選ばれたのか? 新札の肖像画のチョイスに込められた意味が解読された…かもしれない――。

 先日、AbemaTVの番組「スピードワゴンの月曜The NIGHT」に、オカルト研究家の山口敏太郎氏が出演した。その番組で共演したグラビアアイドルの小島みゆが新札に秘められた法則を発見したという。

「渋沢栄1、2田梅子、北里柴3郎」と、1、2、3の順列数字になっているというのだ。2千円札が除外されたのは、特定の個人が描かれていないので「0」に当てはめるために、あえて残したのではないかという法則だ。これは新たな都市伝説なのか。

 山口氏は「番組の中で小島みゆさんがこの伝説を話して、番組出演者一同騒然となりました。このグラドルの子はかなりのオカルトマニアで、僕が出ている映画『緊急検証!THE MOVIE』も初日に見たようです。小島さんが発見した法則は、実はすごいんですよ」と語る。

 小島が発見したのは少々強引な「1、2、3」が含まれていたという法則だが、これを山口氏の膨大なオカルト知識で分析、解読すると深い意味が浮かび上がってくる。

「わが国には、一二三(ひふみ)を使った祝詞や結界があるんです。我々日本人は『ひーふーみーよー』と数を数えるだけで、それが日本を守る祝詞になっていたのです」と山口氏。

 神道には、「ひふみ祝詞」というものがある。神を降ろす際などに唱えられる言葉で、最強の祝詞ともいわれる47文字は「ひふみよいむなやこともちろらねしきるゆゐつわぬそをたはくめかうおえにさりへてのますあせゑほれけ」だ。

 まさに出だしの1行目は一二三四五六七八九十となっている。ちなみに「いろはにほへと…」のように、1文字も重複していない。

 山口氏は「今回新しいお札の3人が数字の1、2、3となったのは偶然ではありません。経済が停滞し、国が衰退しつつある現状を心配した風水的知識のある人物が深く関与している可能性はあります。この新しいお札を使うことで『ひふみ祝詞』が発動し、ひふみの結界が作動する可能性があります。我々日本人は陰陽道や風水でそんな考え方をしてきた文化的背景があります」と指摘する。

 2千円札にも意味はあるのか。

「2千円札の0を加えたら、『ひふみ』が二重丸となって日本の経済が安定化する可能性があります。これはなかなか興味深い縁起担ぎですね」(同)

 ひふみ祝詞を紙に書く際は、ホツマ文字(古代の図形文字)で、紙の中心のやや右の位置から「ひ」を書き始め、左回りに「ふ」「み」「よ」…と渦巻き状につづっていく。その「ひ」の前=中心に0つまり点を書くことで、渦巻きが閉じた二重丸となって、完成するのではないかということだ。

 新元号発表に沸いているタイミングで発表された新札。本当におめでたいひふみ祝詞が込められているのかもしれない。