8日のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は6日(日本時間7日)に行われた新日本プロレスのマジソンスクエア・ガーデン(MS・G)大会を12分間に渡り、大特集した。

 メインイベントではオカダ・カズチカ(31)がジェイ・ホワイト(26)を破り、IWGPヘビー級王座を奪取。会場には超満員札止めとなる1万6534人ファンが集まり、かつてボクシングの統一ヘビー級王者マイク・タイソンさんやロックバンド「QUEEN」が伝説のライブを行った聖地は熱狂した。

 会場にはほぼ外国人が詰めかけたが、コールは日本語で行われた。米国発祥のプロレスが日本からの逆輸入の形で大成功し、取材生活30年のテレビ朝日・玉川徹氏は「なんかちょっと感動した。日本でやってるより2割増しぐらいに見える」と興奮ぶりを伝えた。

 海外で支持される理由には動画のライブ配信がある。2014年から始め、10万人の会員数を誇り、その4割が海外ファンだ。

 人気アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーで、テレビ朝日の斎藤ちはるアナウンサー(22)は「あまり分からなかったんですけど、格好いいなと思った」と目を丸くしていた。

 米国最大のプロレス団体「WWE」ではかつてトランプ大統領が場外戦で大暴れしたり、ボクシングのフロイド・メイウェザーも参戦するなど、話題性を重視。また、レジェンドレスラーを重宝したり、女子レスラーも定期的に起用している。

 一方、新日プロは著名人の参戦はなく、現役レスラーの知名度とリング上の技術だけで勝負している。レジェンドレスラーとは距離を置き、女子の参戦も海外の試合や過去の一部を除いてない。