昨年10月にスタートしたプロ麻雀リーグ「Mリーグ」が31日、最終日を迎え、ついに初代王者が決まった。約半年間の長い戦いを勝ち抜いたのは赤坂ドリブンズ(園田賢プロ、村上淳プロ、鈴木たろうプロ)で、優勝賞金として5000万円が贈られた。

 Mリーグは7チーム体制で始まり、昨年10月から2月までレギュラーシーズン(RS)、3月から上位4チームによるファイナルシリーズ(FS)が行われた。4位でRSをぎりぎり通過したドリブンズだが、FSでは圧倒的な強さを見せ、見事に初代王座に輝いた。表彰式で川淵三郎Mリーグ最高顧問から優勝プレートを渡されると、笑顔を見せた。

 ドリブンズが勝ち抜いた大きな要因は、チーム内で麻雀に関して徹底的に討論を重ねたことだ。たろうプロは「麻雀の一つのシーンだけで何時間も話し合うような、ケンカになることもあるくらい語り合うこともしてきたんで、その部分では自信というか、他のチームよりしっかりやったんじゃないかという自負みたいなものはあります」。園田プロも「しょっちゅうケンカしています」と冗談交じりに振り返った。

 Mリーグは10月に来シーズンが開幕予定で、チーム数などが拡大する構想もあるとのこと。園田プロは「強さを証明するために勝ち続けていきたい」と連覇を誓った。

 個人賞部門では、個人スコア1位を多井隆晴プロ(渋谷ABEMAS)、平均打点1位を茅森早香プロ(セガサミーフェニックス)、4着回避率1位を滝沢和典プロ(EX風林火山)が獲得した。