はなわの楽曲 「埼玉県をおちょくっている」のに炎上しないワケ

2019年03月28日 16時30分

はなわは意気軒高だ

 ピン芸人・はなわ(42)が27日、埼玉・春日部市役所で「かすかべ親善大使」の委嘱式に出席した。

 ヒット曲「佐賀県」で知られるはなわだが、実は春日部市生まれ。はなわが映画「翔んで埼玉」のエンディング曲「埼玉県のうた」を手掛けたところ、市役所職員がはなわの出生地が同市ということを知り、今回の就任に至った。はなわは「生まれ故郷に恩返しをしたいとずっと思っていたのでうれしい」と話した。

 埼玉と育った地の佐賀にかける思いはどちらの方が強いか?と問われると「五分五分なんです。でも埼玉には2歳くらいまでしか住んでいなかったので、思い出がまったくありません」と笑わせた。

 人気漫画を実写映画化した「翔んで埼玉」の効果は大きい。26日時点で興行収入25億円超え、観客動員数は200万人目前になっている。

「埼玉県民が東京都民から虐げられているという架空の世界が舞台になっているギャグコメディーですが、昨年の『カメラを止めるな!』のような社会現象になりつつあります。何らかの映画賞も受賞するでしょう」と予測するのは、ある映画関係者だ。

 はなわの楽曲も映画のコンセプトに沿っているのは言うまでもない。歌詞には「せっかく晴れてもお出かけスポットがない」「経済企画庁の調べによると、住みにくい県第1位は埼玉、しかも6年連続」などとおちょくっている。

 音楽関係者の話。

「一歩間違えれば『ヘイトだ』と炎上しかねませんが、はなわの歌詞は思わずプッと笑ってしまう絶妙なバランス感覚がある。映画の大ヒットとともに、主題歌も注目されています。もちろん、埼玉県人の懐の深さもあるでしょう」

 春日部市の親善大使にもなったはなわは、埼玉を“ディスり”つつ、盛り上げるつもりだ。