【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】尿からコカインの陽性反応が出て逮捕された電気グルーヴのピエール瀧こと瀧正則容疑者。テレビ局の楽屋ではその話で持ちきりだ。彼について悪口を言う人は少なく、タレント間での好感度も高いゆえに、残念がる人が多い。

 東野幸治は、出演する番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)で「25年ぐらい前に今田(耕司)さんと『VS電気グルーヴ』みたいなバラエティーをやってたんです」と、瀧容疑者との出会いを振り返り「その時からの付き合いで、同級生なんです。だからいろんな芸能人の薬物事件ありましたけど、自分の中では一番ショック。(中略)ちゃんと正直に話してほしいし、裁判をしてちゃんと罪を償って」と本音を語っている。

 東野と同じく、伊集院光も瀧容疑者と同級生だ。「僕は30年ぐらい前かな。僕もほとんどテレビ出てなくて、ラジオだけ。向こうもインディーズのアルバムが売れて、上京してきて。ラジオなんか始めようって時に会いましてね」と切り出した。そして「当時、20歳ぐらい。お互いになんだか分からないころ、そのころに想像していた51歳。同い年だから。51まで華やかなこの世界にいることはできず、恐らく何かしらでお互いに足を踏み外し、警察のご厄介になってる方がリアルだった。だって、お互いに何なのか分からないし、むしろ、後のピエール瀧がこんな形の大活躍をするって方が、全く想像がつかなかった。だから彼に対して、僕は尊敬や憧れや嫉妬や全部持っていたね。だから、なんでそんなもの(薬物)が必要なんだ?って」としみじみ語っている。

 浅草キッドの玉袋筋太郎も同級生だ。

「長かったね。20代のころからだからね。もう30年近くなっているけどさ。いろんなバカなこともやったんだ。でも、アイツが今やったことが、一番バカなことだね。あのさ、これはもう手の内を見せちゃうことになっちゃうんだけど、俺たちの稼業ってのは、人様に見られてさ、綱渡りだよ。『アイツ、落ちるんじゃねぇか』ってところで落ちないのが、俺たちの稼業なわけだよ。で、俺がやっている綱渡りの高さって、10メートルぐらいで、瀧はやっぱりよ、高いところでの綱渡りをやってたわけだよ。俺は下から見上げてね、同級生だけど『お見事』って、ずーっと言いたい男だったわけだよね。今は言えねぇけどよ。やっぱ落っこっちゃいけねぇやな。ハラハラさせんのが俺たちの仕事だよ」と悔しがる。

 同級生たちが思いを打ち明ける一方で、本紙客員編集長のビートたけしは、瀧容疑者が出演していたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の撮影場所で、生粋の芸人魂に火がついたのか、スタッフらに「どうも、ピエール瀧です」とブラックジョークをかまし、ドン引きされたとか。

「ディレクターなんかドス黒い顔して疲れ果てちゃって、『やめてください、冗談は…』って」と自身の出演する番組で語っている。さらに、浅草の演芸場でもたけしは、ナイツの塙宣之に「瀧のネタ、やりてぇなぁ」「いいなぁ、お前らは、寄席でやったんだろ? 俺も舞台の時は、毎日が楽しかったよ。今は、なんもできねぇんだよ」とボヤいていたようだ。

☆現役放送作家X氏=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける